道の駅 白い森おぐににて起床!
6時起床。
道の駅泊は時間との勝負ですから!
昨日買ったオニギリとポテトの残りを食べ→8時20分出発。
本日の一発目の目的地は、ここ小国町にあるマタギの集落のマタギ資料館『マタギの館』です。
まずは、R113からr15玉川沼沢線へ。
少し進むとr260長者原下新田線との分岐があり、山を囲んでぐるっと一周できるルートになっております。
ワタクシはr15側からの左回りスタート。
川の流れもなかなか綺麗です。
その後、5km程走ったところで、まさかの通行止め。
道路崩壊の為、樽口峠展望台から先は通行できないんですって!
マジですか~。とりあえず、数km単位の被害で済んで良かったデス(;つД`)
Uターンし→r260側からの右回りルートで目的地へと向かいます。
(昨日の様子はこちら↓↓)
右回りで出発!
気を取り直し、r260右回りルートで先を急ぎます。
田んぼの中の道を進むと・・・
なんと、案山子までマタギ風。
さすがマタギの里!!
期待が募ります。
ご丁寧に熊らしき物体までw
そんなわけで、9時15分『マタギの館(無料)』に到着です。
近づいてみると・・・え!?準備中!?(;゜∇゜)
もしや、日曜だというのに休館日ですか!?
よくよく見てみると9時半からの営業のようで、ホッと一安心。
マタギの館に潜入!
9時半少し前に、管理のオジサン到着。
早速中に入れてもらいます。
中はこんな感じ。
カモシカの剥製、アイヌのイナウみたいな木幣も並べられています。
こちらは熊の頭骨や弾を作る為の道具かと思われ。
そして毛皮のベストや藁靴など、マタギの装備なんかも展示されています。
でもって、熊の剥製。
ツキノワグマって以外と小っちゃいのね~。
デカイ犬とそう変わらん( ̄▽ ̄)
・・・というのが、ヒグマ生息エリアの道民的意見でゴザイマスw
熊利用法アレコレ①
展示資料によると、マタギ=縄文時代からの狩猟民族の系譜を伝える生き証人とも言われているそうです。
小国町のマタギの歴史云々も説明してくれていますが、ワタクシ的興味を惹いたのはマタギの熊調理法や活用法のアレコレ。
たとえば!
解体したばかりの熊の腸を適当な長さに切り、雪を入れて中を洗った後、血を詰めて固めた腸詰め。とても珍重される。
熊の心臓を山言葉でサンペ。肝臓はマメ。生のまま塩揉みして刺身としても食べる。
背骨の肉を骨が付いたままぶつ切りにし、大鍋で数時間かけて煮込み、野菜や餅を入れ味噌の味付けで食す。大変美味。
く・・・食いて~!!( *´艸`)
熊利用法アレコレ②
その他、熊は捨てるところが無く、肉・毛皮以外の部分であっても使い道がたくさんあったそうです。
内臓や骨などは独特の製薬方により薬用として利用され、なかでも「熊の胆(胆嚢を乾燥させた物)」は胃腸薬・毒消しの薬として取引されマタギの貴重な収入源となっていたとの事。
で、熊の胆の作り方。
- 切り取った胆嚢は、竹の簀に和紙を敷いて載せ→炬燵の中で乾燥させる。
- 板に載せ、重しをして平らにする。
- 炬燵から出し→型を当てて整える。
約一週間で完成!一攫千金のチャンスです!!(・∀・)
さらに!!
- 熊の舌→乾燥させて粉末にし、熱冷ましや傷薬に。
- 熊の骨→擂り潰して粉末にし、酢か酒で練り合わせて打ち身の薬。焼いて粉末にし、血圧・頭痛・虚弱時の飲み薬。
- 熊の掌の肉→とろ火で二週間程煎じつめた物を少しずつ舐めて強精剤に。
- 熊の血→握り飯に染み込ませて食べたり、腸に詰めて持ち帰った物を乾燥させて粉末にし、頭痛・疲労回復・強壮剤に。
- 熊の脂身→味噌漬けにして保存したり、猟に出る時の麻で織った着物に塗り、防水防寒に。
- 熊の肉→お産が軽くなると言われ、妊産婦に。
- 熊の子宮→乾燥させて、妊産婦の帯に巻き付け安産のお守りとしたり、難産の時には煎じて飲む。
- 熊の性器→乾燥して煎じて飲み、性病の薬に。
ここまでくると、もはや呪い(まじない)の世界w
熊以外の動物利用法アレコレ
熊以外でも。
- 猿の胎児→細かく刻み、鍋で空炒りしてから煎じて飲むと婦人病や不妊症の薬となる。
- 三コウ焼き→猿・イタチ・テンの頭を瓶で蒸し焼きにしたり、焼いて粉にしたもの。高血圧・神経痛・婦人病・産後の病の特効薬。
プラシーボ!!(・∀・)
以前も、この手の呪い要素的な展示を見たような気がww
さらに、食や薬以外の用途としては、皮。
熊やカモシカ、猿の毛皮は高値で売れたそうです。
皮の処理方法としては。
- 皮げた(2、3寸の丸太を切って4本組合せ、歪まないように鎹を入れたもの)に張り付けて、乾燥させる。
- 米糠を火で焙って皮に振りかけながら、草鞋で踏んで脂肪を取り柔らかく仕上げ、草鞋が切れるまで踏みつけると完成!
などなど。
ちなみに、管理人のオジサンの祖父がバリバリのマタギだったそうでして。
オジサン自身は中学生までは山に入ったりしていたけれど、その後は東京へ。
震災の年に地元に戻ってくるまでは、40数年東京暮らしだった為、山で生きる知識などは皆無なんだそうです。
熊汁なども、原発事故後に熊からセシウムが検出されてからは、出すのは禁止されているとの事。
オジサンの祖父が特集されているマタギ冊子が300円で売っていたので購入。
旅が終わってから、じっくり読みたいと思います。
(ちなみにコチラは、アイヌ民族最後の狩人が教示する、羆に出会った際の対処本です↓↓)
マタギの館出発!
10時15分『マタギの館』出発。
来た道を戻り→再びR113を西へ→間もなく、新潟県関川村に突入!
13日ぶりの新潟県です。
- 人口 4905人(2022年4月1日時点)
- 面積299.61㎢、人口密度16.4人/㎢
- 国指定特別豪雪地帯
- 村の中心となる下関は旧米沢街道における要所として発展。
- 宿場町のまち並みは「美しい日本の歴史的風土100選」に選定。
- 特産は、米・猫ちぐら
今朝の出発時は晴天でしたが、R290を北上→村上市に突入した頃から雨。
この旅で初めて雨に打たれました(>_<)
- 人口 5万5614人(2022年4月1日時点)
- 面積1174.26㎢、人口密度47.4人/㎢
- 新潟県最北かつ最東の市。面積も県内最大。
- 特産は、米・鮭・牛・豚・ネギ・赤カブ・茶・椎茸・麩・塩など
その後は、R7→r3新潟新発田村上線を経て→R345にて日本海へ!
北上シーサイドツーリング!海岸線沿いは心踊るな~(・∀・)
走っている最中に雨も止み、12時過ぎには『笹川流れ』到着。
『笹川流れ』とは、日本百景にも選定された県下有数の海岸景勝地で、鳥越山から狐崎までの全長11kmの区間の事。
無数の奇岩、絶壁、洞穴が連なる海岸線の美しさを指して名付けられたらしいです。
が!しかし!!
なんとなく、この手の風景・・・。
見た覚えもあるような・・・。
北海道オロロンライン的、軽いデジャヴ!?
特に西の知床辺りw
(西の知床についてはコチラ↓↓)
同じく村上市名物らしい「鮭の親子丼」も、北海道に帰れば食べれるのでパスって事で( ̄▽ ̄)
第二のミッションへ!!
R345→R7を北上→13時過ぎ、再び山形県に突入です。
- 人口 11万9325人(2022年5月1日時点)
- 面積1311.53㎢、人口密度91人/㎢
- キャッチコピーは『全国最多 3つの日本遺産』
- 市街地規模は山形市、酒田市に次ぐ県内3位。人口は県内2位。市の面積は東北地方で1位(全国7位)
- 学校給食発祥の地、バンジージャンプ発祥の地、サーフィン発祥の地。
- 特産は、米・だだちゃ豆・庄内柿・温海かぶ・メロン・絹織物など
更に北上、途中で道を間違えてR112経由と少し遠回りで→14時半過ぎ『加茂水族館』に到着。
入場料は800円。クラネタリウムで有名なクラゲ展示日本一の水族館です。
しかし、日曜なので激混み・・・(-_-;)
加茂水族館に入館!
でわ、早速・・・
まずは、逆巻く波の日本海に棲まう魚たちがお出迎え。
続く、ヤドカリな世界。
イソギンチャク。
川に棲む魚たち
美味しそうな食材の皆様。
ナマコ。
そして、クラゲたちの乱舞!!
いよいよ、お待ちかねの『クラネタリウム』に潜入です!!(・∀・)
クラゲ達の輪舞曲(ロンド)
そんなわけで、本日のメインミッションである『クラネタリウム』
常時60種以上ものクラゲを展示し、その生態や魅力を伝えるエリアです。
まず出迎えてくれたのが「サカサクラゲ属」の皆様。
連れ込み宿とか温泉マーク♨の事ではなく!!
一般的なクラゲと違って、あまり泳がず逆さまになっているのが特徴の皆様。
お次は「タコクラゲ」の皆様。
水玉模様の傘が特徴。
傘の下についた口腕の長さは、遺伝によって違いが出るそうで、外海のタコクラゲの口腕の方が長いとの事。
さらに「タコクラゲ属」の皆様。
本家本元のタコクラゲの親戚。(パラオ島クリアレイク在住)
タコクラゲが内陸でガラパゴス化され、独自の進化をとげたものだそう。
こちらさまも、タコクラゲ一族ですが「ゴールデンマスティギアス」というご立派なお名前付き。
彼らもまた内陸部でガラパゴス化した一族。(パラオ島ジェリーフィッシュレイク在住)
生息地であるジェリーフィッシュレイクは、数百万匹もの無数の「ゴールデンマスティギアス」に囲まれて戯れながら泳ぐ事が出来る人気のスポットだそうです。
(※ゴールデンマスティギアスは刺さないクラゲ)
そんでもって、こちらはパラオ外海に住まう「ミズクラゲ属」の皆様。
先程の「G・マスティギアス」様と違って、強い毒を持ち、触ると痒くなるクラゲだそうです。
閉鎖的な内陸クラゲと違って、傘の反り具合は少なく、口腕がとても長いのが特徴。
ところ変わりまして、こちらはパラオ共和国オンゲール島に棲まう「ミズクラゲ属」の皆様。
熱帯に生息するミズクラゲ属は、日本産のものより傘の周りの切れ込みが多く、肉厚も薄いそうです。
少しでも涼しくなりたい仕様という事か!?
またまた、ところ変わってお次はメイドインジャパン!?
山形県の庄内浜で3月~6月に現れる「オワンクラゲ」です。
傘の縁に「緑色蛍光タンパク質(GFP)」があり、ブラックライトを当てると緑色に発光するそう。
ちなみに「緑色蛍光タンパク質(GFP)」は「がん細胞が広がる過程」や「アルツハイマー病で神経細胞がどのように壊れていくのか」など、細胞内でのタンパク質の動きを観察する技術に応用されているそうで。
「オワンクラゲ」から「GFP」を最初に単離させ、紫外線を当てるとタンパク質が緑色に光ることを発見した「下村修博士」は、2008年にノーベル化学賞を受賞されたそうです。
でもって、こちらも庄内浜に出現する「ウラシマクラゲ」
「オワンクラゲ」は3月~6月の春から初夏のクラゲでしたが、「ウラシマクラゲ」は秋から初冬に庄内浜に現れるクラゲです。
ちなみに夏には北海道、早春には関東で見られ、ブドウの皮を剥いたような傘に1本の触手が伸びているのが特徴だそう。
まだまだ続く、庄内浜に出没するクラゲ。
続きましては「ドフラインクラゲ」です。
3~5月に港などの波の穏やかなところに出現する春の風物詩で、和名の由来は100年前に来日した生物学者「フランツ・ドフライン」に由来するそう。
そしてこちらが「不老不死のクラゲ」として知られる「ベニクラゲ」
クラゲとしての寿命が尽きたのち→ポリプ期まで若返り→再びクラゲとしての人生を歩み出す的な感じで。
お次は北米やヨーロッパ西海岸にお住いのミズクラゲ属「ラビアータ」
日本産のミズクラゲとの違いは、傘の裏側の中央が王冠のように発達している事だそうです。
クラゲを食べるクラゲ「サムクラゲ」
カルフォルニア以北に生息する北方系のクラゲで、大きなものは傘径80cmに達するそう。
英名は「フライドエッグジェリー=目玉焼きクラゲ」
でもって、こちらは我が故郷の北海道以北に生息する「キタカミクラゲ」
名前の由来は、多数の長い触手の棚引く様子が髪の毛を思わせることから。
さらにこちらも北海道以北にいお住まいの「トガリテマリクラゲ」
二本の触手を使ってアミなど小型の甲殻類を捕食。
刺胞が無いので触れても安心。以前は北極海のみに生息すると言われていたそうです。
その他、いちいちレポするのが面倒になってきたので写真のみ。
クラネタリウムのメイン展示「クラゲドリームシアター」
加茂水族館見学おまけ
おまけ
閉じ込められたウミガメ
「ひれあし広場」で寛ぐアシカたち
同じく、アザラシ
いや~海の中って素晴らしい!
かなり満足させて頂きました!!(・∀・)
さらにおまけ
何年か前に一世を風靡した?伝説のUMA「ケサランパサラン」です!!w
- 一つ一つが小さな妖力を持つ妖怪とも言われるが、植物か動物かは判然としていない。
- 穴の開いた桐の箱の中でおしろいを与えることで飼育でき、増殖したり、持ち主に幸せを呼んだりする。
- 東北地方を中心に、代々ケサランパサランを受け継ぐ家もある。
こちらは、けせらんぱさらんの案内です。
なるほど!!(・∀・)
16時半、加茂水族館終了。
本日の寝場所はコチラ!
その後10km程、R112を北上し酒田市に突入。
- 人口 9万7825人(2022年6月1日時点)
- 面積602.97㎢、人口密度162人/㎢
- 市街地規模は山形市に次ぐ県内2位。人口は県内3位。
- 日本遺産の「北前船寄港地・船主集落」がある。
- 特産は、米・日本酒・メロン・イチゴ・海産物・酒田ラーメン・酒田フレンチなど。
r118庄内空港線→r33庄内空港立川線を経て、庄内空港に隣接する『庄内夕日の丘キャンプ場』に到着です。
こちらはスーパーオートキャンプ場で、オートキャンプだと3000円くらいとバカ高なのですが、ライダーは400円。
洗濯機100円、乾燥機40分100円、バイク乗り入れオッケー、水洗トイレに綺麗な芝生、2、3km先にはイオンモールあり、管理人24時間在住と住環境はバッチリざんす!
ただし、シャワー3分100円というのは如何なものかと・・・(-_-;)
このキャンプ場をベースに3泊、ワタクシ的山形観光を満喫したいと思います。
チャオ!!(・∀・)
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走行距離 183km
- ガソリン 410円
- 食料・昼食 464円
- 食料・酒ツマミ 873円
- マタギ冊子 300円
- 加茂水族館入館料 800円
- キャンプ場利用料 400円
計3247円
2022追記
加茂水族館について
- 開館時間 9時~17時
- 入館料 一般1000円・小中学生500円・幼児無料
- 休館日 年中無休
- 年間パスポートは一般2500円、小中学生1250円
山形県内唯一の水族館。クラゲの展示種類(60種類以上)は世界一を誇り、色とりどりの様々なクラゲが漂う様子はとても魅惑的。
庄内夕日の丘キャンプ場について
- 開設期間 4月~11月初旬
- 利用料 バイクサイトは1名420円
- オートキャンプ場1区画3250円(AC電源使用料は+1150円)+1人420円
- チェックイン13時~17時、チェックアウト8時半~11時
- 温水シャワー3分100円、洗濯機1回100円、乾燥機1回100円
- 水洗トイレ、自販機あり、ゴミ捨てOK
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私も笹川流れの周辺の景色がオロロンラインに似てるな~と以前通った時に思いました。あ~何か北海道に来てるみたいだな~♪と。