下ノ加江中裏にて起床!
4時51分起床。
昨夜からの寝場所がある浜の入り口には「海亀保護を訴える案内板」が設置されていて、そこには一篇の詩が添えられていました。
『生きているということ』
生きているということは
ここにいるということ
いきをしているということ
手がうごくこと
足がうごくこと
えんぴつをもつということ
勉強がたのしいということ
生きているということは
あしたがあるということ
ゆめをみるということ
こころがふるえるということ
進行性筋ジストロフィー症に冒されながら、日に日に動かなくなる身体で精一杯生き→中学生の途中で亡くなった少年が、小学校5年生の時に書いた詩だそうです。
健康だからこそ、手足が動くからこそ、こうやって歩いていける。
何かを見て知って、心を震わせる事ができる。
丈夫に産んで育ててくれた親に感謝、災難から護ってくれている何かに感謝。
生命を育む森羅万象に感謝。
もちろん、何かれと応援してくれる人々にも感謝ですね!(・∀・)
本日の予定
今日は夕方から明日の昼まで雨らしいので、出来れば雨をしのげる所。そして長居出来る所で寝たい気分です。
ここから10km程先の「以布利のトイレ付き休憩所」は広くてなかなか良いそうですが、あまりにも近すぎる感も有り。
しかし、前回泊めて頂いた「津呂の有料善根宿」は営業しているかどうかわからない。
足摺岬まで行ってしまうと、寝場所の心当たりがないだけに、さてどうしたものか・・・。
思案をしつつ、7時50分出発。
(昨日の様子はこちら↓↓)
R321を南下!
本日も、ごくたまに旧歩き遍路道を利用しながら→R321を延々と南下する行程です。
いかにも海亀が生息してそうな色合いの海を横目に南下。
出発して3km程、久百々地区で見かけた「流木アートなお宅」をパチリ。
さらに3km程歩き、四国遍路中唯一の砂浜を歩く道「大岐海岸」に到着です。
9時半過ぎ「大岐海岸」のトイレにて休憩。
海を眺めていると、突然雨が降りだしたので、屋根の下でしばしの雨宿りタイムです。
タイミングいい~。数分の差でびしょ濡れになるところでした( ̄▽ ̄)
その後、しばしの雨宿りのつもりが、待てど暮らせどなかなかや止まない。
ちなみに、ここ「大岐海岸」もアカウミガメの産卵地だそうで。
浜から旅立った子亀は黒潮に乗って→メキシコのカルフォルニア半島沖まで泳いで行き→大人になって、故郷に戻ってくるのは30年後という事です。
再度出発!
10時40分、雨の勢いも弱まり何とかいけそうな予感。
更なる雨雲がやってきているのが気になりますが、再度の出発です。
海を眺めつつ、砂浜の上をテクテクと・・・。
その後は雨に打たれる事もなく、以布利漁港そばにある休憩所「じんべえ広場」にたどり着く事が出来ました。
おお!広い!!(・∀・)
噂通りの広さで、すでにテントが3組張られています。
再会!
広い東屋の下に行ってみると、先客①に「前に逢いませんでしたか?」と声をかけられました。
へ??(´・ω・`)田野町の道の駅近くで??
(しばし思案するワタクシ・・・)
もしや!?ワタクシを通り越していった「二本杖のインドかぶれ系装束の兄ちゃん」!?
二本杖の遍路なんて、ワタクシ以外では珍しいな~と思いつつ見送りましたが!
いや~、頭にターバンを巻いてないので、わかりませんでしたぜよw( ̄▽ ̄)
「インドかぶれ系の兄ちゃん」は、三十五番札所を打った後→妹の結婚式に出席する為に、一度地元に戻り→再度打ち始めて、ここに至るそうです。
(ちなみにワタクシの田野町での様子はこちら↓↓)
先客②は、初めましての「庭師遍路のおっちゃん」
自転車でお遍路しつつ、シノギもされているそう。
本日の寝場所はこちら!
いつ雨が降りだすか判らない空模様だった為、ワタクシも「じんべえ広場」での宿泊決定です。
ちなみに今日の寝場所ですがこんなん。
トイレは水洗のさわやかトイレ。
東屋内にはコンセントや電気もありますが、電源は切られている様子。
しかし、長居するには十分すぎるほどの環境です(人´∀`*)+*:.。.*:+☆
さらなる再会!
まだ昼なので洗濯などをしていると、どこかで見た事のある男がやって来ました・・・。
落武者青年だ!!w
「落武者青年」は「じんべえ広場」にテントを張りっぱで足摺岬に向かい→打ち戻ってきたところだそう。(往復で24kmくらい)
どうやら「インドかぶれ系の兄ちゃん」とも、二十三番札所近くの善根宿で面識があるようです。
・・・が、落武者青年はそのままテントに引きこもりになって→その後の出番はなく。
このまま役者退場な予感・・・( ̄▽ ̄)
(落武者青年との前回の出会いはこちら↓↓)
(二十三番札所近くの善根宿についてはこちら↓↓)
ジンベイザメ見学にGO!
「じんべえ広場」の向かいにある施設が「大阪海遊館 海洋生物研究所 以布利センター」
こちらは、大阪にある水族館「海洋館」からの委託を受けて、ジンベエザメの飼育をしている施設だそうです。
土日は無料で一般解放しているという話を聞き、早速見学しに行って参りました。
- 最大全長 20m(通常は10~12m)
- 世界最大の魚類で寿命は130年。
- 体にある模様が着物の「甚平」に似ている事から名付けられた。
- レッドリスト(世界の絶滅のおそれのある生物種のリスト)では、絶滅の危険が増大している種に指定されている。
さすが魚類の中では世界最大の生物だけあって、でっかかったですw
写真映りは良くありませんが、満足!(・∀・)
本日のお遍路さん
そんなわけで『本日のお遍路さん』コーナーです。
先客①②の「インドかぶれの兄ちゃん=真野さん」と「さすらいの植木屋チャリ遍路=水川さん」
お二人は足摺岬で出会ったそうで、「じんべえ広場」にたどり着いたのが、昨夜の24時過ぎ。
今日は雨予報だったので動かず→今に至るという事です。
静岡から来た「真野さん」は、インドに一年滞在したり等、世界を旅するバックパッカー兼ミュージシャンだそう。
自分の顔写真ステッカーを作って→ライヴで売っちゃう、写真を撮られるのが大好き人間です。
自転車遍路の「水川さん(62歳)」は、だじゃれ好きな愛想の良いおっちゃんで、かれこれ一年半四国に滞在→今は10巡目との事。
若いときから短歌が趣味で、興がのると相手の姓名を頭に載せた句をプレゼントするのだそう。
そして、無意識の中から生み出されるその句は、予言的な内容が含まれていて、巷では良く当たると評判のよう。
マジですか!?(゚Д゚;)
興がのってくれたようで、早速、ワタクシの納経帳にも一句したためて頂きました。
齋しこと
藤棚によし
彩しかな
こころに夢を
ひとには愛を
意味はいまいちピンときませんが、将来、あの時の句はこの事を!!なんて事があれば良いですね~(・∀・)
久々の宴!
その他、近所のお遍路さん好きの子供が遊びに来てくれたり、近所のオバサンが炊いたご飯や天ぷら、煮物など、何かれとなく差し入れを持ってきてくれたり。
「じんべえ広場」は、とてもアットホームな野営地でした。
基本的に、漁師町ってのは人情味溢れる人が多いですね~(・∀・)
集落唯一の商店で酒を買いつつ、地元の方の差し入れ・漁港で余った雑魚を利用したイカ炊き込みご飯や魚の煮付け(二品とも真野さん作)を頂きつつの宴。
19時頃から予報通り雨も降り始め、明日はどうなるのかしらという感じですが、久々に一期一会の宴も楽しめ良い一日でした。
良い加減に酔っ払って→就寝。
そういえば、ここ土佐清水市ではイノシシの駆除を推進しているらしく。
イノシシの尻尾を役所に持っていくと、一頭につき5000円貰えるそう。
我こそはという猛者は是非!!(・∀・)
踏み板+スプリング一式となった完成品。獣が踏み板に乗ると、ワイヤロープの輪が真上に飛びあがって、獣の足の上部を捕える仕様。(※設置には免許が必要です)
おまけ
2008年四国遍路での下ノ加江~次の寝場所までの様子はこちらで。
歩行距離 9.75㎞
お接待された物 各種料理
計1638円 本日の日記はいかがでしたでしょうか? 明日の天気は昼まで雨! このうえない充実した寝場所!! 次回、進むべきか進まざるべきか!?どうするワタクシ!?( ̄▽ ̄) お帰りの際は、清き2票を投じて頂けると嬉しいです。 つーわけで、To be continued!(・∀・) 「ブログ村」と「ブログランキング」のランキングに参加中。 お帰りの際は、バナーを応援クリックして頂けると多々感謝!(それぞれ、1クリック=1票ゲット。順位向上にご協力お願いします)( ̄▽ ̄)