鴨の湯の善根宿にて起床!
5時半起床。
なかなか寒くて良い朝です。
安楽寺兄さんの姿は既になく、聞くとまだ暗いうちから出発していったそう。
まあ、納経せずにお寺をぶらぶらするだけの回り方だから、特に問題ないのでしょう( ̄▽ ̄)
ちなみに、納経(300円)すると、納経帳に手書き墨筆で書いてもらえ、オリジナルの朱印も押して頂けます。
旅の記念にもなるし、通夜堂泊狙いなら納経必須だし、何より棺桶に入れてもらう事もできるw
さらに、結願済みで八十八ヶ所全ての御朱印が押された納経帳は、どうやら売買もされてる様子。
ちなみにワタクシの納経帳はこちら。落ち着いた感じの表装が気に入ってネットで購入しました。
軽くて小さめ、持ち歩きに便利。カバー付きで雨の日でも安心。各寺院名が印刷。墨の裏移りがしにくく速乾性の和紙仕様。
せっかく一生に一度かもしれない歩き遍路なんですから、たかだか300円をケチって納経しないのは勿体なさすぎです。
途中から納経し始め→最初からやっておけばと後々後悔・・・という方もいらっしゃいます。
初めての遍路であればなおさら、納経を強くおススメ致します!
まあ、中には参拝すらしない人もいるらしいけど、そもそも遍路する意味があんのか!?
出発準備完了!
そんなわけで、ワタクシも出発準備に勤しみます。
7時、広島兄さんが出発。
今日は一発焼山寺超えを目指すそうです。
残ったのは、ニュージーランドから来た若者お遍路。
ワタクシの拙い英語理解力によると、八十七番札所から打ち始め、今日の十二番札所で結願だそうです。
乱れ打ち?区切り打ち??
NZ若者を送り出した後、ワタクシも8時半出発。
鴨の湯の善根宿ありがとう!
ちなみにこちらが宿の外観。
向かって左から男遍路部屋・洗濯機・女遍路部屋・チャリ遍路部屋。背後の建物が「鴨の湯」です。
でもって、こちらは女部屋(通路を挟んで右側)の内部。
屋根や壁の一部はポリカ波板。畳は使い込まれて黄ばんでいますが・・・。
北海道の各地ライダーハウスに慣れてさえいれば、余裕で快適です( ̄▽ ̄)
(逆に四国各地の善根宿に慣れていれば、北海道のどこのライハでも快適という考え方もw)
二畳くらいの広さなので定員は詰めて三人。できれば二人までが理想かなと。
本日のミッションはこちら!
さて本日は、順打ちの歩き遍路が最初に体験する難所「焼山寺道」に挑戦でゴザイマス。
標高40mから標高550mまで山道を一気に登り、標高500m地点へ下る→更に200m登り返し標高700mへ到達した後、一気に350m下り→最後にまた350m登り返すというアップダウンが激しすぎる行程。
途中には通称遍路転がしという厳しく!苦しく!!危険な!3K的な山道が6ヵ所待ち構えている12.9㎞のコースで、所要時間の目安は健脚5時間、平均6時間、弱足8時間程。
普通の人でも6時間かかるコース・・・(;´Д`)
ワタクシは、はなから6.6㎞地点でビバークする気満々ですが何か!?( ̄▽ ̄)
十一番札所到着!
まずは遍路転がしスタート地点の第十一番札所へと向かいます。
途中の東屋で休憩していると、近所のおじさんからペットボトル入りのお茶を接待してもらい、しばし世間話。
納め札を受け取って頂く。
その後「第十一番札所 藤井寺」に到着。
- 宗派 臨済宗妙心寺派
- 創建 弘仁6年(815年)
- 開基 弘法大師
- 本尊 薬師如来
- 四国八十八ヶ所第十一番札所
- 四国八十八ヶ所霊場のうち、寺号の「寺」を「じ」でなく「てら」と読むのはここだけ。
- 遍路用品の取り扱い有り
御真言 おん ころころ せんだりまとうぎ そわか
御詠歌 色も香も 無比中道の 藤井寺 真如の波の たたぬ日もなし
参拝、納経終了!
次の寺まで12.9km!(;´Д`)
死して屍拾う者なし!
9時半過ぎに藤井寺を出発!重装備登山の開始です。
初っぱなから遍路転がしで超キツイんっすけど~。(;´Д`)
その後の行程も片側崖の道や油断すると足を挫きそうになるガレ道などが続き、気分は死して屍拾う者なし。
ワタクシは、ご下命如何にても果す事ができるのか!?
12時49分、藤井寺から3.2km、標高440m地点の「長戸庵」に到着→モグモグタイム。
ベンチがある毎に休み、かなり長く休憩してますが何か!?
ちなみに「長戸庵」は、お大師さんが焼山寺に行く途中で最初に休憩した場所と伝えられていて、一息入れるのに「ちょうど塩梅良き」場所であるということに由来しているそうです。
13時30分。風景発心の地到着。
吉野川市と、四国三郎とも呼ばれる吉野川が一望できる絶景スポットでした(・∀・)
本日の寝場所到着!
遍路道は吉野川市を抜けて、神山町に突入。
- 人口 4668人(2020年1月1日時点)
- 面積 173.3㎢、人口密度 26.9人/㎢
- 四国八十八ヶ所霊場の十二番札所がある。
- スダチの生産量が日本一。日扇(ヒオウギ)の生産量も日本一。
- 日本百名瀑選出の「雨乞の滝」がある。
- 町域の約86%が300~1500m級の山々(その中に農地や集落が点在)
15時20分、本日の目的地「松尾休憩所」に到着です。
地元の有志の方々が建ててくれたもので、山から引いてきた水あり、電気あり、マットレスも置いてある、とても有難い無料の施設です。
ちなみにトイレは数十m離れた場所にあります(ボットン)
そしてこちらが「松尾休憩所」内部。
住んじゃいたいくらいに居心地の良い板間です。
トラブル発生!
荷を下ろして落ち着いたところで、早速、洗濯!さらに、ウォークマンも充電しなければ!!
・・・と、ここでトラブル発生!
ウォークマンの充電用ケーブルがない!?
しもたー!家に置いてきてしもうたー!!( ̄▽ ̄;)
山道や暑い長距離道を歩く際、気を紛らわす為の必須アイテムを自宅に忘れてきた事が判明致しました。
明日からの行程は地獄じゃ(;つД`)
とりあえず、早急に対応策を考えねばなりません。
対策其の① 徳島市内で買う。
以上!( ̄^ ̄)
ヤマダ、コジマ、ケーズなど大型電機店にしか売ってないのは確実。
そして、県庁所在地の徳島市を逃せば、その手の店は多分高知市くらいまで無さげな予感。
ある意味、気づいたのが徳島市手前で良かったというべきかもしれない。
問題は、どこの店舗も遍路道から数kmは離れている事・・・正直、今、お接待されて一番有難い物ですな!
ここ数日の最重要課題決定!!
多分、2日後くらいに『充電用ケーブルを探して三千里!』なんて日記を書いている事でしょうw
本日の行程終了!
17時頃、今日はもしや貸し切りかも!?そろそろバケツ風呂にでも入ろうかしら~と考えていると、オジサン遍路が一人到着。
東京から来た九州男児で、今日は八番札所から22.1km歩いて来たとの事。
趣味は登山だそうですが、それでも一日の〆が山登りってのはえらく物好きなw
オジサンからは余計に持ってるからとインスタントコーヒーをお接待頂きました。
人が来てしまったので仕方なく、日が落ちてからバケツ風呂に入り、オジサンと世間話しつつ→21時過ぎには就寝。
ちなみに夕食は、朝炊いたご飯の残り。
チャリ旅の時は米1.5カップを炊いて朝と昼に食べ、夜はスパゲッティ+酒の生活でしたが。
最近は米1カップで3食賄え、酒も飲まなくてオッケーな感じです。
歩きってのはエネルギー使わないのか?
それとも本格的に夏バテ!?
おまけ
2008年四国遍路での第十一番札所~松尾休憩所までの様子はこちらで。
- 歩行距離 8.1kmくらい
- お接待された物 ペットボトルのお茶・インスタントコーヒー
- 賽銭 2円
- 納経 300円
計302円
2020追記
御朱印について
納経すると頂ける墨書きと御朱印。
三行に書かれた墨書きの上に、朱印が3つ押されています。
まず、墨書きが右から
- 奉納
- ご本尊を表す梵字・名称
- 寺院名
御朱印も右から
- 札所番号
- ご本尊の御印
- 寺院の実印
となっており、もれなく「ご本尊の御影」も頂けます。
また、通常は2巡目以降も1巡目の時と同じ納経帳を使い、御朱印だけ重ね印していくのがお四国での定番らしく。
何十周と巡るうちに朱に染まった納経帳がある意味ステータスになってもいますが。
ワタクシは旅の記念としてなので2巡目時も新調しました。参考までに( ̄▽ ̄)
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日ごとのタイトルのつけ方が うまいね。
あざっす!そのうちネタ切れ間違いなし!
うれしいね。あや兄ぃ がやっと俺のコメントに反応してくれたよ。
そこで一首、
” あや兄ぃが はじめて 返信くれたので 五月二十六日は あやタビ記念日 ”。(パクリ)
amazonギフト券でのお接待も随時お待ちしてます( ̄ー ̄)