白浜海岸にて起床!

本日のミッション。

日和佐の元高校教師に聞いた、デンジャラスな地域を明るいうちに抜け、なるべく先に進む事。

(元高校教師についてはこちら↓↓)

室戸まで81km。

四国歩き遍路12日目〜阿波ノ国 発心の道場終了!

2008年4月18日

そんなわけで、白浜海岸を出発です。

室戸まで42Km

2008/04/20 08:00 室戸まで42Km

使命完遂の為に歩きはじめましたが、どうにもこうにもマメが痛い。

左足に2箇所、右足に4箇所、そのうち一つはヒドく化膿してるが、針セットをどこかで失くしてまい治療不可能な状態・・・。

騙し騙し歩いているものの、かなーりトホホな気分です(´;ω;`)

昨日知り合ったまこっちゃんに、「何処かの店で購入するまで、気合いで頑張るわ~」なんてメールするも、いっこうに歩みは進まない状態の中、やってきた一台の車・・・。

なんと、まこっちゃんが安全ピンを買ってわざわざ届けにきてくれまして、その他、水とおにぎりの差し入れまでして頂く。

感謝!m(_ _)m

マメ治療後は、なんとか歩みは順調に進み、ようやくデンジャラスゾーンに到着、真昼間に抜ける事もでき、めでたしめでたしって感じです。


途中、東洋大師というお寺があり、休んでいるとご住職が登場。

東洋大師

2008/04/20 12:14 東洋大師

東洋大師②

2008/04/20 12:14 東洋大師②

ご住職は、何周も四国を歩いて修行を繰り返し、数年前にこのお寺に落ち着いたとの事で、他の寺の坊さんとはオーラが違う感じです。

何か聞きたい事はないか?と問われたので、いろいろとお話を拝聴させて頂くが、聞いている最中、不覚にも涙ボロボロになってしまいました。

上手く言えないが、なんとなく不思議な空間と人柄だったなという感じでした。



R55を南下!

昨日と同じく、R55をテクテク南下。

野根~佐喜浜間は自動販売機も無く、水、食料なども補給できないと聞いていたので、事前に水をがっつり用意して進みます。

しばらく行くと、道中で法海上人堂というボロボロの庵跡地?を発見。

谷川には湧水(流水?)が流れ、飲み水として使えるようにコップなども用意されています。

自然の物なので、いつでもあてに出来るわけではありませんが、水を持たないお遍路さんには救いの水になる事請け合いです。

ちょうどお昼時だったので、ワタクシも法海上人堂でのランチ休憩決定〜。


トラブル発生!?

国道を望む石段の上で、湧水を使って米を炊いていると、徳島県側から何やら騒がしい車が現れ、室戸方面へ消えていきました。

うわー、右翼の街宣車やん(;´Д`)

ご飯が炊き上がり、レトルトカレーをぶっかけて食べていると、室戸方面から先程の街宣車が音楽を高らかに鳴らし徳島方面へ・・・。

数分後、再度、同じ街宣車が現れ消えてゆく・・・。

うわー、こっち見てるよ(>_<)

乗っているのは運転している男だけですが、なんだか付け狙われてる予感がしないでもなく・・・。

くそー!!人様のランチを邪魔しやがって!!!と憤慨しつつ、気味悪いからさっさと立ち去りましょうと早々に移動を開始。

しかしながら、その後も何回となく現れる街宣車。

初めはワタクシの被害妄想かと思いましたが、歩き始めてからも続く謎の監視に、頭の中で瞬く拉致監禁の四字熟語・・・。

夜間の移動や民家のない所で寝たりは絶対にヤバイ!!

そりゃもう、足の痛みなんぞスルーして、次の集落まで必死で歩きましたとも!


本日の寝場所はこちら!

その後、ようやく辿り着いた佐喜浜町。

ガソリンスタンドの兄さんに、寝るに良さげな場所を聞いてみると、近くに廃校になった小学校の分校があるとの事。

民家も多く水もある、しかも国道からは高台になっている。多分安心そうな感じ。

今夜の野営地、ここに決定!


歩行距離 17.77キロ。

歩数 34178歩

お接待された物 安全ピンセット、おにぎり2個、水


2018追記

法海上人堂のお話

江戸時代の頃、とある遍路がこの地にあった木賃宿(遍路宿)に宿泊したが、宿の米を盗んだというあらぬ疑いをかけられました。

結局、その遍路は「無実の証しに亭に入る」と言って、裏山に穴を掘り、生きながら墓に入り、即身仏になってしまったそうです。

(仕方なく宿の裏手に穴を掘って入り、即身成仏したという説も)

土地の人々はいつしかその遍路を法海上人と呼んで信奉し、その地へ宝篋印塔とお堂を建立したのが法海上人堂の始まりとの事。

以上、先程調べて知った、法海上人堂が出来た由来ですが。

旅人が自発的に衰弱死を選ぶ・・・??

ワタクシの中では「自発的にではなく、人柱的に無理矢理埋められた」とか、「身ぐるみ剥がされ、証拠隠滅の為に埋められた」のちに、ていの良い伝説が作られたような気がしないではならない・・・。

交通網が発達していない何百年もの昔の、中央から離れた寒村で、旅の風来坊が一人消えたくらいで騒ぎにもならないでしょうし。

貧しい暮らしから、生きていく為の追い剥ぎ行為が行われても不思議ではないと思うわけで。

まあ、あくまで個人的な主観なんで。謂れを聞いて、少し背筋がゾクッとしましたよ〜という他愛ないお話でした。


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日常のあれこれと【四国歩き遍路2巡目(第二部)】はこちらで



室戸まで42Km

2 件のコメント

  • 楽しく読ませていただいています。私は、70番本山寺と71番弥谷寺のほぼ中間に有る『へんろ小屋茶処みとよ高瀬』で月2度ボランティアの皆さんとお接待しています。「あやたび」さんの2008年にはまだありませんでしたが・・・・
    歩き遍路の日々が上手く表現されています。これからも楽しみにしています。

    • はじめまして〜。ヘンロ小屋のHPで確認しました。平成26年にオープンされたんですね〜。
      (今はやってないと思うけど)お遍路さんは無料で…という高瀬温泉さんは有り難く利用させて頂きました^^
      途中で休息できる遍路小屋はとても有難いです。そして、四国の方々のお接待という風習にも頭が下がるばかりです。
      今後共よろしくお願いします(・∀・)