善根宿きくやにて起床!
5時起床。
この季節、この時間はまだ夜です。
第二楽章の時は、日が長くなりつつある春に回ろうと心に思う今日この頃です。
そんでもって、朝っぱらから同宿の兄さんと韓国の子が黙ってバーナーを使いはじめるのにイラッとくる。
昨夜「明日貸して下さい→良いですよ」というやり取りはしていますが。
韓国の子は言葉の壁で仕方ないとしても!問題は日本人のテント野宿の兄さん。
普通は「じゃ、お借りします~」とか「ありがとうございました~」とかは付き物じゃねのーか!?
さらに「お金があと500円くらいしか残ってなくて・・・」とか「連休なのでおろせなくて・・・」など、いかにも恵んで下さい的言動にもイラっときます。
ヒッチでもバスでも使って、コンビニで下ろせばいいだけの話ですがな!w
僕、テント野宿!とドヤ顔するくらいなら、自炊用具一式くらい持ち歩け!!(#`皿´)
・・・と、小さな心で苛つくワタクシが矮小なのか!?まだまだ修行が足りんようです。
(要は、人から物を借りたら礼くらい言えやって話)
ちなみにワタクシの煮炊き用バーナーは、皆様ご存知のコチラざんす。
これぞお四国!?
米を炊いて弁当作り→車接待のオジサンから頂いたチキンラーメンの朝食を食べて出発準備完了。
外で煙草を吸っていると、一台の軽トラが泊まり、おばあちゃんが降りてきました。
・・・なんてやり取りをしていると、去り際、500円をお接待として頂いてしまい、有り難く納め札を受け取って頂く。
思い返せば、前回の遍路でも、何かイラっと来た時には「まあまあ、そんなに怒りなさんな」というタイミングで、何かしらのお接待が来たものでした。
(例えばこんな感じ↓↓)
起こる出来事はみな必然。これぞお四国!という感じです。
そして、まだまだ人間修行が足りないなと思った次第。
おばあちゃんのお役には立てなかったが、無事に農協にたどり着ける事を祈っております。
出発!
「善根宿きくや」を8時に出発。
まずは、r284山口鉦打線を南下し→R55へ。
ここから二十三番札所へ至るルートは。
- 山側ルート・・・二十二番札所から19.7km
- 海側ルート・・・二十二番札所から22.4km
- 御水大師を打ってからの→海側ルート・・・二十二番札所から29.7kmくらい
・・・と3つ選択肢があるわけですが。
人気の高い海側ルートは前回通ったのでパスし、今回は山側ルート(延々R55)で攻めたいと思います。
そして、二十三番札所を打ってからは→温泉に入って→そばにある道の駅でゲリラキャンプの予定。
二十三番札所近くには無料で泊まれて食事も接待してくれる善根宿もありますが、寝場所が余裕で何とかなる場合は人に頼らずに行きたい。
プライバシーも守られますしね!(・∀・)
こんな靴底だけど・・・w
19km頑張るぞ!!(・∀・)
R55を西へ!
9時40分、通りがかりの女性から車接待のお申し出。
やはり、もうすぐ闇夜とか大嵐などのピンチでなければ車接待は避けたいところ・・・なのでお気持ちだけ有り難く頂く。○┓ペコリ
9時50分、釘打ちトンネルにて荷物の積み方が、いかにもトミーちゃんくさいバイクとすれ違う。
後程、メールが来て、やはり本人だったようですw
ウドンを食べてからお家に帰るそう。
道中お気をつけて~(^o^)/~~
(トミーちゃんについてはこちら↓↓)
阿南市から美波町へ!
11時23分、星越トンネルへ。
身の安全的に微妙なトンネルなので、交通安全仕様に変身です!
11時半過ぎ、ウエルカメ美波町へ到着。
- 人口 6277人(2020年5月1日時点)
- 面積 140.8㎢、人口密度 44.6人/㎢
- 四国八十八ヶ所霊場の二十三番札所がある。
- 新日本観光地百選・美しい日本のむら景観百選に選出。
- NHK連続テレビ小説『ウェルかめ』の舞台地。
今日も相変わらず夏日な上、これといった補給地もなく、水があと500mlを切ると不安感が募ります。
(水筒を失くし、麦茶が作れないので、ただの水道水を持ち歩いてますw)
飲み物には金をかけない計画でしたが、自販機でジュースを購入。
暑い日は生き返るわ~( ̄▽ ̄)
(水筒を失くした話はこちら↓↓)
おまけ。途中で見つけた「秘境 赤滝」の案内板。
すごく気になるが、徒歩じゃいけない。
つーか、行って戻ってきた時点で本日の行程終了(;つД`)
※「赤滝」は落差約20mの分岐瀑で、日和佐八景の一つだそう。
二十三番札所到着!
そうこうしながらも、15時10分。
ようやく、町らしい風景とご対面→ローソンで肉マンタイム。
15時40分「第二十三番札所 薬王寺」に到着。
お年寄りと重い荷物の方には、なかなか登りごたえのある階段ですw
- 宗派 高野山真言宗
- 創建 神亀3年(726年)
- 開基 行基
- 本尊 薬師如来
- 四国八十八ヶ所第二十三番札所、阿波七福神霊場(寿老人)
- 奥之院は玉厨子山泰仙寺
- 遍路用品の取り扱い有り
御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
御詠歌 皆人の 病みぬる年の 薬王寺 瑠璃の薬を あたえましませ
参拝、納経も終了!
「第二十三番札所 薬王寺」は厄除けの寺としても有名で、厄坂と呼ばれる石段に、年の数だけ一円玉を置きながら登ることで厄が落とされる・・・とされているそうです。
(石段毎に「薬師本願経」の経文が書かれた小石が埋め込まれている)
ちなみに、上記写真は箒と塵取りで一円玉を回収している様子で、手持ちが無ければ納経所でも両替してくれます。
次の寺までは、19.7km!(;´Д`)
お次のミッションはこちら!
薬王寺を打ち終わった後は、寝場所・温泉・忘れてならないのが水筒購入です。
なんといっても、ここから二十四番札所までは80km近いロングコース。
道中、大きな町は皆無なので、無尽蔵に麦茶が作れる1リットル水筒は欠かせませーん(;´Д`)
ジモティに聞いたホームセンターに向かって「道の駅 日和佐」の前を通りかかると、東屋の下に陣取っていたお遍路さん方から声がかかりました。
行ってみると「亀仙人のようなジッチャン」「キャリー仕様のオッサン」そして「ワタクシ同様、呼び止められたらしき若者」の3人。
「道の駅から先は何もないので、野宿するならここにしておけ」との事です。
もとより!そのつもり!!w( ̄ー ̄)
ホームセンターに行く旨を話すと「荷物を見ていてやるから、置いていけば良い」との事。
多少、怪しさもありましたが、若者もここにいるようだったので、見ててくれるようお願いし、ホームセンターへ。
付近はお祭りの真っ最中。御神輿を横目にホームセンター到着。
店内を一通り見た結果、ステンレスの水筒しか見つからないようです。
ワタクシが探しているのは、極々普通のプラスチックの水筒・・・。
仕方ないので購入したのがこちら。
900mlですが、軽いし広口なので麦茶は作れる。
何より200円くらいなので、他に良い物があれば捨てられる。
良いものが見つかるまでは、コレで凌いでいこうかと思います( ̄▽ ̄)
お四国人間博覧会!
途中にあったスーパーで買い出し後「道の駅 日和佐」に戻ると更にオッサンが増えていましたw
道の駅が閉まる18時過ぎまでダラダラと皆でお喋り。
博覧会No.1
後から来たオッサンは、区切り打ちの宿遍路で明日は自宅に帰るそう。
今日は駅前のビジホに行く途中だそうです。
博覧会No.2
若者は、名古屋から来たイタリアンの調理師で、初のお四国。
11/3に用事で一度地元に戻るものの、テント野宿で八十八ヶ所を全部打つ予定だそう。
博覧会No.3
亀仙人のジッチャンは、車遍路でかなりのお四国マニア&仏教マニア。
好きな神仏はお不動さんとお地蔵さん、11月には福井のお寺に護摩焚きの手伝いに行くそうです。
ちなみに、ジッチャン秘蔵の鹿の角で作った錫杖の杖頭。
甲羅を背負わせたら、まんま亀仙人w
博覧会No.4
そしてキャリー仕様のオッサンが、これまた凄い経歴の持ち主で・・・。
- 赤ん坊の時、寺の前に捨てられる。
- お寺で育てられたが、15才の時、捨て子だった真実を知り家出。
- 死に場所を探して世界中、日本中を徒歩で旅をする。
- 東尋坊で飛び降りる。
- 命は助かったものの記憶喪失→2年間、助けられた寺に滞在。
- 記憶が戻り→生家に戻ると育ての父は既に亡く、育ての母の頼みで15才下の弟が30才になるまではと、一時、寺を継ぐ。
- 寺を弟に譲り→修行の旅へ。
- 現在、門付け専門の托鉢遍路。もっぱら四国で死ぬ予定。
・・・ホントかウソか解らぬが、確実に濃ゆいw( ̄▽ ̄)
本日の行程終了!
18時過ぎ、東屋にテントを設営後は二十三番札所併設の「薬王寺温泉」へ。
フロントで、ビジホへと向かった区切り打ちのオッサン(博覧会No.1)と遭遇したのでご挨拶。
入浴後、フロントの人にお連れ様がお待ちです・・・的にレストランに連れていかれると、先程のオッサンが晩酌中。
一区切りのお祝いに一杯付き合う事になりました。
勿論お接待なり(・∀・)
オッサンは実はライダーでもあり、この夏は数日、レンタバイクで北海道に上陸してきたそうです。
四国は次にいつ来れるかわからないけど、北海道はかなり気に入ったようで、今度は自分のバイクでと言っておりました。
是非、また北海道のどこかでご縁があればお会いしませう(・∀・)
テントに戻った後は、ブリの刺身とビールで徳島お疲れ!の自分へのご褒美。
名古屋の若者を酒のツマミに晩酌し→23時過ぎ就寝。
おまけ
2008年四国遍路でのキクヤさん~二十三番札所までの様子はこちらで。
歩行距離 20.05㎞くらい
お接待された物 500円・ビール・枝豆
- 賽銭 2円
- 納経 300円
- ジュース 120円
- 肉マン 165円
- 煙草×3 1230円
- ウォーターボトル 198円
- 牛乳 70円
- 発泡酒 168円
- ハンバーグ 330円
- ブリ刺身 279円
- ? 198円
- 袋 5円
- 温泉入浴料 500円
計3065円
本日の日記はいかがでしたでしょうか?
発心の道場終了おつかれ!次回も楽しみ!!など思って頂けましたら!?
amazonギフト券(Eメールタイプ)でのお接待(投げ銭)も歓迎致しております。
15円から気軽に送れます。なんなら応援メッセージも添付して頂けますw(匿名も可能)
次回は、発心の道場を抜けて→いよいよ修行の道場へ!?果たして無事に辿り着けるのか??
つーわけで、To be continued!(・∀・)
2020追記
薬王寺温泉について
- 営業時間 13時~21時
- 入浴料 大人(中学生以上)600円、子供300円
- 定休日 火曜日
- ドライヤー10円/2分、洗濯機200円、乾燥機100円/30分、洗剤30円
- お食事処有り(8時~21時、火曜定休)
二十三番札所の薬王寺に隣接。道の駅からも徒歩圏。
お食事処では「厄除け定食(950円)」も頂けます( ̄▽ ̄)
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