ふれあいの里さかもとにて起床!
5時起床。
いつもの如く、米を炊き→朝食+弁当を作りつつの身支度。(ご飯を詰めてふりかけをかけるだけ)
フロントの夜番のオジサンがやってきて、羊羹とどら焼きをお接待頂いたので、有り難く、納め札を受け取って頂きます。
今日は別格三番を打った後、可能であれば、二十番札所を打ち→その先の廃校になった小学校まで行っておきたいなと。
さかもとの人の話だと別格三番までは3.3㎞、標高差400mで、お寺での時間を抜かすと往復3時間くらいで、戻ってこれるらしく。
・・・という事は納経入れたら3時間半くらいか!?
名物の穴禅定をやると更に一時間くらい余計に時間がかかるらしいが、一組3000円取られるらしいので、お一人様のワタクシはもちろん却下です。
そんなわけで、7時48分出発。
もちろん、荷物をフロントに預けての超軽装ですが何か!?( ̄▽ ̄)
出発!
標高150m程のさかもとを出発→たまに舗装路が現れるものの、ほとんどが山道を進む行程です。
一時間後、山道の途中にある休憩小屋に到着。(標高300m地点)
見た目もボロく、トイレもありませんが、水はあり、雨風しのげる板の間です。
たしか、押し入れには布団もあったような気もします・・・。
山道で暗くなった場合の避難小屋に良いと思われ( ̄▽ ̄)
女子遍路と遭遇!
小屋で休憩中、女子遍路が一人通りかかりました。
昨夜、さかもとの風呂で会話した韓国から来た女子遍路(日本語ペラペラ)が言っていた、連れの子(日本語不自由)かと思われます。
日本語ペラペラ女子は八十八ヵ所通し打ちと言ってましたが、連れの子は別格も併せて廻っていると聞いたような!?
一応「こんにちは~」と日本語で挨拶してみましたが、言葉が通じず見事にスルーされましたw
別格三番札所到着!
別格三番到着寸前で、勝浦町から上勝町に越境。
- 人口 1341人(2020年5月1日時点)
- 面積 109.63㎢、人口密度 12.2人/㎢
- 四国別格二十霊場二番札所がある。
- 四国の中で最も人口が少ない町
- 料亭などの料理に彩りを添えるつま物、葉っぱビジネスで注目された町
- 日本最長の林道「剣山スーパー林道(87.7km)」の起点
- 徳島八十八景選定の「月ヶ谷温泉」、日本の棚田百選選出の「樫原の棚田」がある
9時半に「別格三番札所 慈眼寺」の納経所&大師堂に到着。(標高550m地点)
本堂はさらに上へ15分程登った所にあるそうです。
それがまた半端ない急傾斜で・・・(;つД`)
道中の道程もそうだけど、生活用具一揃えを背負って来たら死んでましたな。
今後も打ち戻れるとこは、積極的に荷物を置いて歩こう・・・( ̄▽ ̄;)
本堂到着!
そんなわけで、9時56分「別格三番札所 慈眼寺」の本堂に到着です。(標高700m地点)
- 宗派 高野山真言宗
- 創建 延暦年間(782年~805年)
- 開基 弘法大師
- 本尊 十一面観音
- 四国別格二十霊場第三番札所、四国八十八ヶ所二十番札所の奥之院
- 穴禅定の寺として有名
御真言 おん まか きゃろにきゃ そわか
御詠歌 天とふや 鶴の奥山 おくたへて 願ふ功力に 法ぞ通はむ
先程の韓国の子がいたので「アンニョンハシムニカ」と話しかけてみると、今度は捕獲成功!
片言の日本語によると、八十八ヶ所通し打ちは日程の関係で難しいので、徳島だけの一国打ち、その代わり別格も一緒に廻っているとの事です。
今日もまた「ふれあいの里さかもと」に連泊して、明日、二十番札所を打つそうな。
参拝、納経、珠ゲットで10時40分出発。
次の寺まで10km!(;´Д`)
帰宅!
軽装下り道の効果は絶大で、先に歩いていた韓国女子も追い抜かし、サクサクと山道を駆け下ります。
下山途中の風景① 山また山が連なります。
下山途中の風景② 細いアスファルト道がクネクネ続く山里。
結局、11時45分には「ふれあいの里さかもと」に帰ってくる事が出来ました。
これは、二十番札所も余裕で行ける!?
山登りもあるので、あまりに遅くなるようであれば麓で1泊して→明日打つ計画でしたが。
宿の人の話では「ふれあいの里さかもと」からでも、2時間あればたどり着けるというので繰り上げ決定です。
冷たいお茶も飲ませて頂き、12時07分出発。
ふれあいの里さかもと出発!
まずは昨日の行程を数km打ち戻り、二十番札所への登山口に向かいます。(2008年歩き遍路とは別のルート)
ところが「ふれあいの里さかもと」で頂いた地図に記載された出発から1時間後に到達する地点にワタクシがたどり着いたのは13時半。
1時間23分かかった計算なので、荷物を装着した際にかかる時間は人様の1.5倍とみて良さげです。
・・・と考えると、普通は40日くらいで廻れる八十八ヶ所が、前回は60日かかったというのも合点がいきます。
懸念だったスポーツサンダルも未だ山道に耐えてくれそうな予感。
その後、登山口にたどり着き、モグモグタイム→登山を開始したのが14時。
ここから二十番札所までは並足なら1時間、ワタクシ時間だと1時間半。15時半にはたどり着けるはず!?
しかし!
険しい山道とは聞いていたがホントに険しい~。かなり厳しい~(;つД`)
鶴林寺遍路道を行く!
15時08分、通常は1時間くらいでお寺に着けるそうですが。
山道になるとグッとペースが下がり、全装備を背負ったワタクシの体力じゃ人様の2倍はかかりそうな予感です。
くそ~!昔の人はもっと険しい道を草鞋だけで歩いていたんだ!!
・・・と自分に言い聞かせながら、息を切らせて進むノロノロお遍路さん。
納経に間に合うか!?いや、むしろ日没までに山を下れるのか!?
こんな山の中で、夜を越しとうないわ!!ヽ(`Д´)ノ
二十番札所到着!
そんなこんなで15時56分、ようやく「第二十番札所 鶴林寺」に到着。(標高500m)
- 宗派 高野山真言宗
- 創建 延暦17年(798年)
- 開基 桓武天皇
- 開山 弘法大師
- 本尊 地蔵菩薩
- 四国八十八ヶ所第二十番札所
- 別称はお鶴さん。「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と並び称される阿波の難所の一つ。
- 奥之院は、別格三番札所 慈眼寺
- 遍路用品の取り扱い有り
御真言 おん かかかびさんまえい そわか
御詠歌 しげりつる 鶴の林を しるべにて 大師ぞいます 地蔵帝釈
参拝、納経も終了!
お寺の人に「そんなに荷物を持って修行されるなんて偉いですね」と仰って頂きましたが。
自活する最低限の装備を持ち歩いてるだけなんでw( ̄▽ ̄)
金をかけて楽に歩くか、金をかけずに重い装備を背負うかの選択は自由です(・∀・)
16時半鶴林寺出発。
次の寺まで6.7km!(/・ω・)/
トラブル発生!
本日の参拝はこれで終了!
あとは日が暮れる前に、麓の集落へ降り→廃校になった小学校へ到着→昨年、知り合った旅友と合流する事が最後のミッションです。
旅友には、一応、この写メをメールで送っておきましたが・・・
これだけのヒントで、無事に再会を果たせるのか!?
刻一刻と暗くなっていく足場の悪い山道。
ふと気付くと、腰からぶら下げておいた水筒がない。
思い返してみれば、最後に見たのは鶴林寺への険しい山道に入る前のモグモグタイムの時。
寺で外した覚えがないって事は、モグモグタイムの時に置き忘れたか、あの山の中で気付かず落としたか・・・。
はい、戻れません!終了ーーー!!・゚・(つД`)・゚・
ちなみに現在のリュックへの外付けアイテムはソーラーパネル、テント一式、マット、そして水筒の四点。
サイズ:205×90×100(間口×奥行×高さ)、収納サイズ:本体25×14cm、ポール37×5.4cm、重量:約1210g(総重量1400g)
幸いな事に、落としても一番ショックが少ない物だった事だけが、救いといえば救いでしょうか。
ニュー水筒がどこかで手に入るまでは、水出し麦茶は封印です。
寝場所到着!
山道を下りつつ、勝浦町から阿南市へ突入します。
- 人口 6万9509人(2020年5月1日時点)
- 面積 279.25㎢、人口密度 249人/㎢
- 四国八十八ヶ所霊場の二十一番・二十二番札所がある。
- 四国最東端の自治体。四国で最初に太陽が昇る町でもある事から「光のまち阿南」とPRしている。
- 蛍光体や発光ダイオードの一大産地。
集落に入った所で、昨年の北海道カブ旅で知り合った「女子ライダーのトミーちゃん」と無事に合流です。(標高40m地点)
(前回のトミーちゃんとの再会の様子はこちら↓↓)
旧大井小学校にテントを張りつつ、トミーちゃんが買ってきてくれたお酒やツマミなどガッツリ飲み食いさせて頂きました。
一年降りの再会、そして女子会。
楽しい一夜を過ごせました(・∀・)
そして一番有り難かった物が、昨日からの悩みだったスポーツサンダル。
「もし途中に店でもあれば、買ってきて欲しい」と伝えておいてはいましたが、ホントに買ってきてくれるなんて感謝感激!
求めよ、さらば与えられん!
にっちもさっちもいかなくなり、ピンチが訪れた時には、確実に助けの手がやってくる!
またもや、お四国の法則!
トミーちゃんありがとう!この借りは北海道で返すぜ!!( ̄▽ ̄)
おまけ
2008年四国遍路での二十番札所までの様子はこちらで。
- 歩行距離 19.57㎞くらい
- お接待された物 羊羹・どら焼き・酒・ツマミ
- 賽銭 4円
- 納経×2 600円
- 念珠玉・腕輪念珠玉 600円
- スポーツサンダル 2000円
計3204円
本日の日記はいかがでしたでしょうか?
面白かった!水筒を紛失して可哀そう!など思って頂けましたら!?
amazonギフト券(Eメールタイプ)でのお接待(投げ銭)も歓迎致しております。
15円から気軽に送れます。なんなら応援メッセージも添付して頂けますw(匿名も可能)
次回は、ようやく阿波の国、最後の難所が終了!?みたいな?
つーわけで、To be continued!(・∀・)
2020追記
穴禅定について
「別格三番札所 慈眼寺」の名物?「穴禅定」は、お大師さんが修行した鍾乳洞の細い亀裂を穴禅定先達に案内されてローソクの灯りだけで通り抜けてゆく修行の事。
修行に入る前に、26cm幅の柱石の間を通り抜けられるかのテストをされ、クリア出来なければ「穴禅定」もお断りされる。
(デブは無理、さらに、体力が無い人・足、腰が弱っている人・閉所恐怖症の人等も無理)
寺務所で受付してから「穴禅定入口」までは急坂を徒歩20分。
「穴禅定」の所要時間は2~3人だと1時間半くらい。10人ぐらいで2時間~2時間半、20~30人で2時間半~3時間(先達1人に付き、35人定員)
また、定員オーバーの際や先に修行中の人達があれば、出てくるまで待たなくてはいけないので、結構な時間の余裕が必要との事です。
無事に通り抜けたあかつきには「無病息災、金運・開運成就、入試・安産・交通安全成就」のご利益が頂けるそうです。
「穴禅定」のガイド料は、1人で受付だと3000円。2人で受付だと1人1500円。3人以上で受付だと1人1000円。(他のグループに混ぜてもらう事も可能)
次回行くことがあれば、2泊して修行もしてみたいなと( ̄▽ ̄)
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