4時50分起床。
何よりもまず、テントのお片付け。
そして、道を挟んで隣接する運動公園に移動し→身支度終了。
遍路道へ戻り→コンビニで朝食を済ませ、さあ、今日も出発デス(・∀・)ノ
次の71番札所はここから約5km。
テクテク歩いていると、またもや迷子のオジサンに遭遇。(ちなみに前回、迷子のオジサンと遭遇したのはここ→四国歩き遍路55日目)
昨日は70番札所を目指したものの、計画通りにはたどり着けず→近くの道の駅ふれあいパークみのにて車中泊→今朝、元の場所に戻って、そこからスタートしてきたとの事。
オジサンが奥さんを迎えに行くのを見送って、ワタクシの方は71番札所弥谷寺の入り口に到着。
ここのお寺の参道は、ちょうど山の谷間に位置していて、外の世界とはひんやり違う空気です。
歩いていると、茶店を発見。
「ここから先は階段が大変だから、荷物を預かってあげる」
との有難いお申し出を頂きましたm(_ _)m
「降りて来るまでに、お茶を用意しとくからな」
そんな声に見送られてお寺に向かうが、いやー階段が長い長い。
荷物を預かってもらって良かったよ(´Д`)
ようやく、頂上の本堂に到着。
納め札を記入していると、オヤジに声をかけられました。地元の人で毎朝散歩に来ているとの事。
当たり障りのない会話をしていると、
「歩きで廻っていると、筋肉も凄かろう。ちょっと脚を触らせてくれないか?」
と、頼まれました。
仕方なく触らせてやると、触り方が気持ち悪いので速攻でやめさせる。
そうすると、このクソオヤジ、
「もう一回触らせてくれ」
と、ワタクシの許可も得ずに、再び手を伸ばしてきます。
即座に避けましたが、かなりブチギレ寸前です。凸(゚Д゚#)
別料金頂きマ~ス!!とまではいかなかったが、こういうオヤジは構わないに限る。
その後は、何か聞かれても生返事。
すると、このオヤジ、
「喉が乾いているんじゃが、下にペットボトルを置いてきてしまってのぅ・・・」
とか言いだす始末です。
何か?このワタクシのペットボトルの水を!?貴様に飲ませろというのか!?
図々しいにも程がありますな(# ゚Д゚) ムッキー
「階段を下ったとこに水がありますから~」
と返すと、
「あんな水飲めるか」
ときた。
ワタクシも先程、あそこのご霊水を口にしてきたばかりなんすけど~。冷たくて味も良かったんですけど~。
ちょうど納め札も書き終わったので、オヤジは放置。取り急ぎ、本堂の参拝を済ませます。
さてお次は大師堂だ!と振り向くと、オヤジが待っているではないか。
そして健気についてくるオヤジ・・・。
ちなみに、71番札所の大師堂は、納経所と一緒に建物の中にあります。
お大師さんが幼少のみぎりに勉学に励まれた・・・という獅子之岩屋などを覗きながら、こちらも参拝終了。
納経を済ませ、納経所の方に『怪しいセクハラオヤジが境内を彷徨きまわっている』旨も報告。
外に出ると、案の定、例のオヤジが懲りずに待っています。
「一緒に帰ってていいか?」
と聞かれるも、
「下に荷物を預けていますから~」
とやんわりお断りし、さっさと移動開始します。
ワタクシ、(なるべく)人に優しくを心掛けてはいますが、こういう輩は優しくするとつけあがる。
優しくする=好き放題させるですからな( ̄^ ̄)
先程の参道の茶店に到着。
ここの茶店は創業110年との事。
北海道の和人の歴史が始まったのもそれくらい。
歴史のない土地で育ったワタクシは、歴史ある物に憧れます。
お店のご主人も60才くらいにしては若々しく、カッコイイ(・∀・)
「この時期になると、野鳥がいっぱいやって来るから人の相手はしてられなくて・・・」
と、自然派な物腰が爽やかで好印象です。
ご主人にお茶と大福をお接待してもらい、色々とお話していると、参拝を終えた迷子のオジサン夫妻も降りてきて、話の輪に加わります。
長すぎる休憩が一段落し、さて出発しようとしていると再度あのセクハラオヤジが登場。
封の空いた自分の煙草をくれるというが、決まった煙草があるのでお気持ちだけ・・・キッパリとお断りさせて頂く。
さて、出発デス。
途中まで一緒に行くというオヤジを振り払う気力もなく、一緒に歩き始め、山道手前でお別れ。
最後に握手を求められ、その場を後にする。
茶店のご主人から、
「あのオヤジも、脳梗塞で倒れてから、脚も言葉も不自由になり、リハビリで毎朝ここまで歩くのを続けてきたが。ようやく回復してきて、きっと嬉しいんだろう」
と、後ほど聞きましたが、物事にはやっていい事と悪い事がある。
心して聞けオヤジ!
セクハラ反対!!(;-_-+
お次の72番札所までは3.5km!
三豊市(旧三野町)を抜けて、善通寺市へ入ります。
一時間程歩き、72番札所曼茶羅寺に到着。
ここでも迷子のオジサン夫妻に遭遇。
参拝・納経を済ませ、次のお寺に行こうとすると、そばのお店から
「ウドンをお接待します~」
と、お申し出を受けたので、有り難く寄らせて頂く。m(_ _)m
先客は、大阪から区切り打ちで来ているというオバチャンが一名。
お店の方にウドンと香の物、ご飯をお接待して頂きながら、遍路話に華が咲かせます。
大阪のオバチャンから途中で買ったという桑の実をご相伴させてもらう。
うーん( ̄~ ̄;)初めて食べましたが、不味くはないが美味い訳でもなく・・・。
表現が難しいビミョーなお味・・・。
お店の方からは、
「ここから次のお寺は800メートルくらいで、打ち戻りになるから、荷物を置いていって良いよ」
と、これまた有難いお申し出m(_ _)m
参拝セットだけ持って、73番札所出釈迦寺に向かい→あっという間に参拝・納経終了~^^
今日は、あと3ヶ所の札所を打つ予定。
お店に戻り、納め札を受けとって頂き、先に進みます。
お寺ラッシュは続く・・・。
2.2km歩いて74番札所甲山寺の参拝・納経終了。
さらに、1.6km先歩いて、75番札所善通寺に到着です。
75番札所は、お大師さん生誕の地と言われていて、寺を建立する際、お父さんの善通さんが邸宅の建つこの土地を寄進したとかしないとか。
その他、母親がこの近くの別格札所海岸寺の出なので、もし、里帰りしてお大師さんを出産したのであれば、あちらが生誕の地ではないか?と諸説あるんだそう。
境内は有名観光スポットだけあって、遍路以外にも人がウジャウジャいます。
団体で来ているオバチャン達に頼まれて、写真を写してあげたら500円のお接待を頂くm(_ _)m
つーか、コレはお駄賃(・・?)
さらに、人の行き交う雑踏の中、謎の物体も発見!
石段の片隅で爆睡中の猫さま。
見つけた時は死んでるのかと思いましたw
参拝・納経を済ませ、やってみたかった75番札所名物の戒檀めぐりも挑戦してみます。
戒壇めぐりは、資料館の閲覧もセットになって600円。
真っ暗闇の中、手探りで廊下を進んで行き、途中明るくなったかと思うと仏前の前に来ているそうでゴザイマス。
以前、高知県でお世話になった井上さん(四国歩き遍路34日目参照)から、
『信心深い人が行くと、仏前の前に出た途端に、お大師様にギュッと抱きしめられた感を感じるみたいよ』
と、聞いていたので、ワタクシもギュッされた~い(^ε^)と臨んでみたのですが・・・。
(あくまで、井上さんの知人談。井上さんは特にギュッとされなかったそう)
井上さんと同じく、ギュッ感は無しw
どうやら信心深さが足りんようですww
時間が押していたため、資料館もサッと眺めて終わり。
取り急ぎ、3.8km離れた76番札所に向かいたいと思います。
ちなみに本日の寝場所予定地は!?
今日は、76~77番札所間にあるらしい、善根宿まんだらに泊めて頂こうという魂胆です。
75番札所でも善根宿を紹介してもらえるそうですが、少々時間が早すぎます(^_^;)
そんなわけで、76番札所金倉寺へはギリギリの到着→参拝&納経を済ませる。
お腹が空いていたので、寺の方に近くにご飯を食べれそうな店があるか聞くと、すぐそばのウドン屋が美味しいとの事。
よーし!讃岐うどん第二弾だ~♪と向かってみましたが、既に閉店後。まあ、ご縁が無かったのでしょう。
寝場所についたらパスタでも茹でるさ~( -_-)
善通寺市から多度津町に入ります。
途中迷子になりながらも、無事に本日の寝場所、善根宿まんだらに到着。
中に入ると、コンクリートの土間。流しや洗面台、洗濯機までついた豪華施設です。
さらには絨毯敷の小部屋もついていて、布団も用意されています。
携帯の充電もでき、本も揃っている。
しかも、ミカンやカップラーメン、コーヒーetc・・・がお接待として置いてあり、凄い所だ・・・の一言。
カップラーメンを有り難く頂きながら、宿泊ノートをパラパラめくっていると、知ってる人は久万高原でお会いした新潟のおじさんだけでした。(四国歩き遍路41日目、四国歩き遍路42日目参照)
ここに泊まったのは数日前、番外も廻っているようなので、もしかしたらそのうち会ってお礼を言えるかな~なんて思ってみたり。
そんなわけで、本日も無事に一日が終われました。
明日の昼から明後日の朝まで雨が降り続くとの事。
ワタクシの知ってる範囲で善根宿はここが最後。
ここからしばらくは、野宿スポットも少ない上に、雨が凌げる東屋はあるのか?テントが張れるスペースはあるのか?などなど全く情報も無し。
不安もありますが、とりあえず勝負してみるさ~(^ .^)y-~~
歩行距離 20.78km
歩数 39970歩
お接待された物 大福、お茶、ウドンとご飯、桑の実、500円、まんだら設備等
2018追記
善根宿まんだらについて
調べてみましたが、ここも多分、今はやってないと思われます。
場所もうろ覚えなんで地図も確かではないです(^_^;)
71番札所弥谷寺について
71番札所のある弥谷山は、古来より霊山として信仰されていて、日本三大霊場(恐山・臼杵磨崖仏・弥谷山)の一つに数えられていたとの事。
弥谷山域全体が仏の住む世界であり、霊山信仰の修験者により刻まれた摩崖仏(崖に刻まれた仏像)が、いたるところにあるそうです。
ちなみに、水場の横の洞窟が極楽浄土への入口だといわれていて、昔からこのあたりでは、死者の霊を背負うような恰好をして水場までのぼり、霊を降ろして降りてくるという習慣があるそうで、その際は、決して後ろを振り返ってはいけないとのこと・・・。
参加してま~す。現在のワタクシの順位はコチラ。一日一回、両方ポチッとして頂けると多々感謝!^^↓↓↓
閉店後に行かれたうどん屋さん「長田 in 香の香」は、戦後すぐに操業した「長田うどん」から暖簾分けされたお店ですね。長田は、うどんブームが来る遥か前、私が子供の頃から行列のできる繁盛店でしたが代替わりされたようで、今では「香の香が正当なる伝承店だ」と評される方も多いようで、確かに麺に出汁に歴史の重みがございます。次回に四国に来られる節には、ぜひ本物の「讃岐うどん」をご堪能ください。
実は~。2015のお遍路にて、ここのお店で昼食をとりまして。
四国に入ってから食べたウドンの中で一番美味しいと思いました^^
逆に、同じく2015に食べた、79~80番札所間の遍路道沿いのうどん屋では、明らかにおかしいと思える天ぷら油で酷い目に遭いましたw
うどん屋も様々っつー事で^^