お遍路無料宿にて起床!
朝4時起床。
身支度を整えていると、昨日、ぜんざいを接待してくれたオジサン2人組が登場。
・・・が、なにやらボウズのオジサンが焦っている。
どうやら、白衣を宿に忘れてきたらしい。
うわーこれは痛い!しかしお遍路の基本中の基本アイテムを何故!?( ̄▽ ̄;)
結局、宿に電話をし、未だ出発前だった同宿の方に持ってきてもらう事で問題解決。
今日は峠越えの他に四十四番札所、四十五番札所もこなすと張り切って消えていきました。
ワタクシも忘れ物、落とし物には重々注意せねばいけませんな・・・( -_-)
(ちなみに白衣はこちら↓↓)
白衣=白装束とも呼ばれ、死んだときに着る「死に装束」と同様のもの。
遍路が白衣を着るのは、不運にして命を落とした場合も、そのまま葬ることができることから始まったといわれているそう。
本日のミッションはこちら!
さて、ワタクシの本日の予定は、峠を越えての久万高原町ですが、皆さん考えている事は一緒。
朝早く出発しないと、日没に間に合わない。
ひわた峠ルートの場合、今日中に峠越えをして久万高原町に入らないと、途中に店や宿などは無く。
野宿適地すらもいまいち不明。
そして、道中の最後の最後にひわた峠越え。
下手すると山の中で日暮れを迎えてしまう、ある意味Dead or Alive的なルートなので、早起き早出が必須!
ワタクシも、前代未聞の6時15分には出発です。
R379を東へ!
ちなみに、朝ご飯は、昨日頂いたパンとじゃがいも。
携帯食として、内子のコンビニで買ったサンドイッチと牛丼。
最近お腹が空くのも早ければ、食べる量もハンパなく・・・。
歩き始めて間もなく、お腹が空いてきたので、休憩毎にサンドイッチを少しずつ食べながらの行程です。
途中、カンカン照りの中で井戸端会議をする老人達に「休んでいきませんか?」と声をかけられ寄らせて頂く。
しかし、炎天下の中での談笑は、北国育ちのワタクシにとって、まさに苦行。
早々に退散致します(;^_^A
滝ノ上橋休憩所に到着!
お昼頃、今日のルートでは恐らく最後のトイレと水場付きの休憩所になるであろう、滝ノ上橋休憩所に到着。
この先で待つ(かもしれない)苦難の道程に備えて、がっつり腹に溜め込んでおかねば・・・という事で久々に自炊。パスタを茹でます。
ちなみに、このコッヘル(量販店で購入のステンレス製)+バーナー(イワタニjr)の自炊セットですが、軽量化の為、送り返そうと何度思った事か・・・。
たまに、あって良かったという出来事に遭遇するので未だ送り返せずにいます・・・(;´∩`)
そうこうするうちに、オジサン遍路が3人ほど到着。
その中の1人が、朝方のボウズのオジサンが忘れた白衣を預かってきた鈴木さん。
鈴木さんからは、6個入りの大福一パックをお接待して頂く。m(_ _)m
パスタで腹も満たしたし、これで山中で餓える事はないでしょう(^ε^)
R379からr42久万中山線へ!
歩き始めて間もなく、r42久万中山線へ。
しばらく県道を歩いていると、三嶋神社そばの集落にて、玄関先の地べたに座り、昼最中から酒盛りをしているオッチャン2人組を発見しました。
挨拶をすると、「まあ、水でも飲んで休んでいけ」という事でお言葉に甘え、小休憩。
この2人組「舶来品嫌いのオッチャン」と「横文字大好きオッチャン」の会話が掛け合い漫才みたいで面白く、ついつい長居してしまうワタクシ。
「うちでは今まで何人ものお遍路さんを泊めてあげた。泊まれとは言わないが、泊まれば、採りたての山菜の天ぷらとかを作ってやるぞ。」と舶来品嫌いのおっちゃん。
・・・素直に泊まってけと言えよ(;´∩`)
そのうち、「もう峠越えは間に合わない!」「いや、今出発すれば間に合う!。」
「近道はこっちだ!」「いや、従来の道を行くべきだ!」
と、凸凹コンビの討論が始まり、結局、横文字大好き良識派のオッチャンの意見に従って、今日のうちに峠を越えるに決定。
久万高原町へ!
その後、標高790m(今朝の出発点あたりからだと標高差660m)の鴇田峠を越え。
結局、良識派のオッチャンのいう通り、明るいうちに久万高原町に到着する事が出来ました。
とは言いつつも、あと数十分遅かったら、山の中で闇に捉われていたと考えると、ギリギリセーフってとこでしょうか。
しかし、残念ながら、お寺の納経時間には間に合わず・・・残念!
まあ、想定内の結果なのでとりあえず、本日の寝場所として目星をつけておいた久万公園を探してみます。
本日の寝場所はこちら!
挨拶をして感じの良かったおばあちゃんに、寝場所候補の「久万公園」についてリサーチしてみると。
「あそこは東屋より、水場とトイレがある建物の屋根の下にある、広いスペースに皆テントを張っているね」
・・・だそうで、ついでに道順まで教えて頂く。
「久万公園」に到着し、まずは入り口付近にある東屋を覗いてみるとでかでかと宿泊禁止の貼紙です。
お次、東屋よりもはるかにパブリックなスペース、屋根付きの水場へ行ってみると既に先客のおじさん遍路が一人いたのでご挨拶。
おじさんは、新潟県の方で別格札所も合わせて廻っているとの事。
今日の昼間、久万高原町に到着→サクサクと四十四番、四十五番札所を打ち終わり→今夜はここに泊まり。→明日は30km歩いて道後温泉を目指すそうです。
白衣は着ずに歩いていたら「四国で遍路をしているなら、地元の人にわかるようにお遍路らしい格好をしなさい!」とジモティーに説教?された話や、
「通し打ちをしている人は、高知を過ぎた辺りから、皆、優しい顔つきになってきてるよね」という話など色々とお聞かせ頂く。
ちなみに、三十九番札所の延光寺近辺で打ち戻り中のワタクシとすれ違ったらしく。
「あなたの足なら道後まで行けるでしょう」と言われるが、ワタクシ、サクサクと動けるのは涼しい時間帯と平地だけなので・・・(;^_^A
(三十九番近辺打ち戻り中の様子はこちら↓↓)
健脚な方なので、多分一期一会になる事間違いなしですが、無事結願して頂きたいと思います。
歩行距離 26.78キロ
歩数 51504歩
お接待された物 大福一パック、水
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