溝渕工務店の善根宿にて起床!
朝5時半起床。
善根宿に置いてあるコーヒーなどを頂きつつ、出立準備。
7時過ぎ、広島の兄さんが出発。
本日は30km程先の「鴨の湯の善根宿」を目指してみるそうです。
無理そうなら「八番札所の通夜堂」か「吉野川堤防に布団付きの遍路小屋」もあるよとお伝えし、お見送り。
お会いする事はこの先ないかと思いますが、道中ご無事で!楽しい二週間を過ごしてくだされ(・∀・)
(広島の兄さんについてはこちら↓↓)
善根宿出発!
8時過ぎ、ワタクシも出発。
テント撤収の手間は省けましたが、昨日と10分程度しか出発時間も変わらず。
今後の起床時間も5時半くらいで良いかも知れません。
そして、こちらが昨夜の寝床の外観。
でもって、こちらが内部。
3畳くらいなので、定員は詰めて4名くらい?
奥の壁にびっちり貼られているのは、返礼の納め札です。
電気や台所もあって、居心地の良い宿泊場所でした。感謝!(・∀・)
第一ミッションはこちら!
本日最初の目的地は、昨日行くのを断念した別格霊場一番札所の大山寺。
ここから6kmくらいとはいえ、お寺は標高691.3mの山の中+初めて行く場所なので多少の不安が募ります。
8時19分、五番札所から六番札所に向かう道と大山寺へ向かう道との分岐で遍路小屋を発見。
水・トイレは無いがテントも張れるし、ベンチも広い。
出発したばかりなのに、しばし休憩させて頂きます。
その後、通りがかりの墓場の水道で水を補給させて頂きつつ、大山寺まで残り3km地点の神社に到着。
大山寺から六番札所に向かうルートへの分岐点にあたり、大山寺を打ち終わった後はここまで戻ってこなければなりません。
ならば荷物をこっそり置いて、身軽になっていこうか迷うところです。
・・・と、その時!隣の民家で草刈りをしていたオジサンと目が合いました。
試しに、神社の裏に荷物を置いても問題ないだろうかと聞いてみると、自宅に置かせてくれるという話に。
ラッキー!!(・∀・)
蜘蛛蜘蛛ロードを行く!
9時11分、バックパックを預け、身軽になったところで、再度大山寺に向かって出発です!
案の定、寺へと向かう山道は膝丈程の草に覆われ、しかも急勾配。
荷物を置いてきて本当に良かった・・・(´Д`)
その後の行程も、草に覆われてはいないものの片側は崖。
しばらく人が通ってないせいか、大きな蜘蛛の巣が無数に張り巡らされています・・・( ̄▽ ̄;)
もちろん杖で振り払いながら進むわけですが、たまに見逃してトラップに引っ掛かる回数も数えきれない程。
頭が蜘蛛の巣だらけになりながら、風呂だ、今日こそ風呂に入ってやる!!ヽ(`Д´)ノ
ちなみに、手持ちのビニールバケツに水を貯めて、身体は隅々まで拭いているのですが、髪は3日程洗えてません。
今日は、前回の遍路でも宿泊した「温泉隣接の公園」に何としてでも泊まる予定です( ̄▽ ̄)
先達犬現る!
蜘蛛の巣ロードがようやく終わり、公道に出ると、そこでは一匹のワンコがワタクシの事を待ち構えていました。
そして、俺に付いてこいと言わんばかりに歩き始めます。
もしや!ここにもまた先達犬が!?(゚Д゚;)
時々立ち止まって、早く来いとワタクシを振り返るワンコ。
しかし、先へ進めどお寺らしき物は一向に見える気配は無し・・・。
道は所々で枝に分かれ、そろそろ不安を覚え始めてきた頃、一台の車が通りかかりました。
停まってもらって確かめると、真っ直ぐ進めばもうすぐ大山寺に到着出来るとの事。
本当に案内犬でしたw
犬よ疑ってゴメン!(;´Д`)
思えば、前回のお遍路でも幾度か導き犬と遭遇していたわけで。
どうやらワタクシ、四国では犬にご縁があるようですw
(前回の先達犬との出会いはこちら↓↓)
さすが不思議ワールドお四国だぜ!!( ̄▽ ̄)
別格一番札所到着!
10時11分「別格一番札所 大山寺」に到着。
- 宗派 真言宗醍醐派
- 創建 6世紀(500年前後)
- 開山 西範僧都
- 本尊 千手観音菩薩
- 四国別格二十霊場第一番札所、四国三十六不動尊霊場第一番札所
- 奥之院は大山山頂近くにある「黒岩大権現」(境内からの標高差約230m、徒歩40分)
- お寺のある大山山頂(標高691.3m)からの眺望は「徳島百景」の一つ。
御真言 おん ばざら たらま きりく
御詠歌 さしもぐさ たのむちかひは 大山の 松にも法の 花やさくらむ
道は納経所方面と本堂方面に分かれていますが、ワンコの方もきちんと参拝してから→納経と心得ているらしく。
ワタクシもワンコに導かれて山門をくぐり、石段を登り・・・。
「別格一番札所 大山寺」の本堂に到着→滞りなく参拝終了!
参拝終了後、納経所で先達犬の事を聞くと、近くの牧場で放し飼いにしている犬で、名前はチビチビというそうです。
以前は別の犬が案内犬として活躍していましたが、その犬が亡くなった後、3、4年前から道行くお遍路さんの先達を務めはじめるようになったとの事。
10時55分、納経と珠をゲットし大山寺出発。
ワンコな姿はすでになく。嗚呼、これぞお大師さんのお導きなり(・∀・)
次の寺まで6.8Km!
別格二十霊場参拝について
弘法大師(空海)の生誕の地である四国には、お大師さん信仰や伝説に基づいて開かれた寺々が八十八ヶ所以外にもたくさんあります。
(※ゆかりの地を含めると232ヶ所と遍路地図に記載)
その中でもお大師さんと縁の深い、徳島六ヶ寺、高知一ヶ寺、愛媛九ヶ寺、香川四ヶ寺の二十寺院が結集し、創設されたのが別格二十霊場です。
そして、八十八ヶ所霊場では行われていない、別格二十霊場独自の取り組みが念珠玉の授与。
ワタクシ、今回の別格二十霊場巡拝ではこの念珠玉を集めて回るのが最大の目的でゴザイマス。
上が腕輪念珠の親玉と念珠玉。下が女念珠の親玉と念珠玉。
(親玉は500円、念珠玉は300円)
各霊場で1つづつ授けられる念珠玉を集め、二十霊場全て回ると、有難い念珠と腕輪念珠が完成されるという仕組み。
(ネット販売などは無し。現地に行かないと手に入らない逸品!)
千数百kmを歩いてこしらえるアクセサリー・・・滅多に手に入らない粋なレア物ですぜ!!(・∀・)
オマケ。大山寺の仁王門の手前にあった「大山寺の大杉」。
樹高28m、根本周囲8.24m。度重なる山火事や台風などの災害に遭いながらも都度、難を逃れてきた、上板町の天然記念物だそう。
板野郡では最大の杉の木だそうで、縁結びのご利益もあるらしいです。
素敵なご縁が欲しい方は是非!(・∀・)
プチトラブル発生!
来た道をそのまま戻り、12時ジャスト、先程の分かれ道の神社に到着。
荷物を預かってくれたオジサンにお礼を言い、納め札を受け取って頂く。
次は正規の八十八ヶ所ルートに戻って六番札所じゃ!
遍路地図を見ながら、安楽寺まで残り400mの地点に出れるような心づもりで出発しましたが。(別格ルートは道しるべが少ない)
どこでどう道を間違えたか、安楽寺まで残り2kmの地点の神社に辿り着いてしまいました・・・( ̄▽ ̄;)
気を取り直し、涼しい木陰でお昼休憩。
若干、足の裏が痛むので見てみると・・・いかん!指の付け根にマメの子供が出来ておる!!
人様(蜘蛛)の家を傍若無人に壊しまくった報いか?それとも、裸足でスポーツサンダルと山をなめてかかった報いか!?
水膨れにはなっていないものの悪化すると、明後日の遍路転がしが辛い・・・・゚・(つД`)・゚・
とりあえず、進化した絆創膏とテーピングで応急処置を施します。
昨日購入の焼き鳥と朝炊いた白飯弁当を食べて、13時20分再出発。
六番札所到着!
その後は迷う事なく「六番札所 安楽寺」に到着。
- 宗派 高野山真言宗
- 創建 弘仁6年(815年)
- 開基 弘法大師
- 本尊 薬師如来
- 四国八十八ヶ所第六番札所、阿波北嶺薬師霊場二番札所
- 大師堂前から湧き出る温泉とラジウム鉱泉入りの薬湯が有名。山門の上層部で通夜可能。
- 遍路用品一式の取り扱い有り。宿坊有り。
御真言 おん ころころ せんだりまとうぎ そわか
御詠歌 かりの世に 知行争う むやくなり 安楽国の 守護をのぞめよ
通りがかりの男のお遍路さんから「もしかして野宿旅ですか?」と声をかけられました。
「何回目ですか?」と聞かれたので二回目と答えると、四国の野宿環境についても色々と聞かれました。
ワタクシもそうでしたが、やはり皆様、野宿旅には一抹の不安があるようです。
しかし、ワタクシが事細かに教えてしまうと、寝場所を探す醍醐味がなくなってしまったり、出会うかもしれないご縁を潰してしまいかねないわけで。
やはり、今日明日くらいの候補地だけお伝えして、その後は風任せが一番なのかなと思います。
なので・・・。
「八番札所近くの公園は、キャンプ禁止かもしれない事」
「ワタクシが行く予定の温泉隣接の公園は、以前は大丈夫だった事」
「遍路地図のWCマークの場所は、大抵いけそうな事」
以上の三点のみをお伝えさせて頂く。
まあ、寝袋だけの人と違ってツェルトもあるから大丈夫でしょうw
15時8分、安楽寺参拝→納経終了。
次の寺まで1.2km!\(^o^)/
七番札所到着!
安楽寺を出て間もなく阿波市の旧土成町へ突入。
- 人口 3万4964人(2020年1月1日時点)
- 面積 191.11㎢、人口密度 183人/㎢
- 四国八十八ヶ所霊場の七番~十番札所がある。
- 徳島県で6番目の人口
- 2005年4月1日、市場町・阿波町・吉野町と合併して阿波市となる。
- 四国八十八ヶ所霊場の七番~九番札所がある。
- 面積の7割が讃岐山脈。
「七番札所 十楽寺」もサクッと打ち終わり、本日の予定は終了です。
- 宗派 高野山真言宗
- 創建 大同年間(806年~810年)
- 開基 弘法大師
- 本尊 阿弥陀如来
- 四国八十八ヶ所第七番札所
- 遍路用品一式の取り扱い有り。宿坊有り。
御真言 おん あみりた ていぜい からうん
御詠歌 人間の 八苦を早く 離れなば 到らん方は 九品十楽
あとは!お待ちかねの風呂ざんす!!
次の寺まで4.2kmですが、当初の計画通り2.5km先にある温泉施設隣接の公園を目指したいと思います。
寝場所に向かって!
歩き遍路道を外れ、トボトボと歩くワタクシの前に母娘連れの車が1台停まりました。
「これ、食べて下さい!」と、メロンクリームパンとチョコアイスバーを頂いたので、納め札を受け取って頂く。
チョコレート嫌いのワタクシ的には、正直困ったお接待ですが。
ここで断ってしまうとせっかくの相手の功徳を潰してしまう事になるので、基本的にお接待は断っていけないというのが遍路の鉄則です。(車接待・宿接待は別)
溶けると厄介なので、歩きながらチョコアイスバーに喰らいつきましたが、まあ食えば食えるかなと思いました( ̄▽ ̄)
(2008年の歩き遍路で最も重たかったお接待はこちら↓↓)
本日の行程終了!
17時頃、待望の「天然温泉御所の湯」に到着です。
さあ!ゆったりと風呂に浸って→食事処で一杯・・・きょうの疲れを癒すぜよ!(・∀・)
・・・と、ウキウキ気分で向かったものの。
入り口には「月に一度の定休日」という案内が~!(´Д`)
夢は脆くも崩れ去り、仕方なく今日もバケツ風呂・・・(T_T)
期待していた風呂上がりの一杯も没となり、本日はアルコールも抜きって感じで。
「天然温泉御所の湯」向かいの「土成中央公園」にてテントを設営→お接待のメロンクリームパンを夕食にし→就寝。
明日こそ絶対に入浴だ!!ヽ(`Д´)ノ
ちなみに本日、心に残った言葉。
『愚直に生きる・愚かにして愚かさを知るのは賢者である』
おまけ
2008年四国遍路での第四~七番札所までと、土成中央公園泊の様子はこちらで。
- 歩行距離 16kmくらい
- お接待された物 メロンクリームパン・チョコアイスバー
- 賽銭 6円
- 納経×3 900円
- 念珠親玉、念珠玉 800円
- 腕輪念珠親玉、腕輪念珠玉 800円
計2506円
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