杖ノ渕公園東屋にて起床!
目覚めた頃には雨が上がり、歩くには良い日和り。
松山市内は宿泊地に苦労しそうなので、今日の目標は、5寺打ちで松山を抜ける&出来れば日本最古の温泉、道後温泉に立ち寄る事っす。
身支度をしていると、会長さんがやってきて、「6時から杖ノ渕の名水が汲めるようになるので、是非汲んでいきなさい」と場所を教えてくれました。
「あなたならいつでも歓迎するから、また四国を廻る時は寄っていきなさい」とポケットの中にあった400円をお接待して頂く。
会長さん、ありがとうございますm(_ _)m
今日は、もう少し早く動く予定でしたが、これも何かのご縁と水を補給させて頂き、6時過ぎに出発。
「四十九番札所」までは3.5km程。
寺打ちラッシュの幕が開く!
「四十九番札所 浄土寺」参拝・納経終了→次の「五十番札所」までは1.7km。
「五十番札所 繁多寺」参拝・納経終了→次の「五十一番札所」までは2.8km。
向かう途中で、ご挨拶したおばちゃんから栄養ドリンクをお接待して頂き、納め札を貰って頂くm(_ _)m
五十一番札所到着!
「五十一番札所 石手寺」到着!
ここのお寺は「道後温泉」にも近く、参道には多数の店が並び、観光客でかなりの賑わいです。
納経所にて、パンおじさん(67歳)と再会し、「お砂撫でをすると良い事があるよ」と教えて頂く。
行ってみると、袋に入った八十八ヶ所のお寺の砂がズラリと並んでいます。
しかし、ここも観光客が群がり、正直面倒くさい・・・(;´Д`)
多分、お砂撫で=お四国巡りをできない人が、それでもご利益を求めて始めた物じゃないかと勝手に解釈。
甲子園の砂を持ち帰る、高校球児じゃあるまいし~w
実際に、全ての寺の土をしっかり踏んでくる、このワタクシには必要ないざんす!!( ̄^ ̄)
(パンおじさんとの前回の出逢いはこちら↓↓)
遍路用品店にて、前からどうにかならないものかと考えていた、納め札入れを、今更ながら購入。
今まで、ウエストポーチに突っ込んでシワクチャと化していた、多数の納め札が、これでピン札並みの綺麗さで持ち歩けます^^
愛の接待所にて
「五十一番札所」に到着した時から気になっていた、『愛の接待所』と書かれたお店の前を通りかかると、ご主人に「コーヒーでも飲んで行きませんか?」と誘われたので、寄らせて頂く。
こちらは、歩き遍路も経験されたご主人の営む整体院で、野宿適所や松山情報を教えてもらえる接待所も兼ねているようです。
不思議なオーラをお持ちのご主人は元々、東北の生まれ。
若い頃は世界中を旅し、その後、広島で整体の店を開き安定した生活を送っていたが、どうしても四国でお遍路さんの為の接待所を開きたいと、こちらに移住してきたそうです。
「だけど所詮、余所者は余所者としか見られないんですよね~、未だ回覧板が回ってこないんです」と笑っていたが、最近はそこそこ本業のお得意様もついているとの事。
「良かったら整体もお接待しますよ」というお申し出頂き、有り難く施術もして頂く事になりました。
ワタクシの整体のイメージといえば、身体の歪みを矯正する為に、あちこちをボキボキさせる物だと思っていたのですが。
ご主人の施術は考えていたモノとだいぶ違い、優しいフェザータッチ風??
聞けば整体にも流派があり、ご主人が会得されている整体術を行っているのは、全国で20人程との事。
納め札をお渡しし辞去する際、「逆打ちの方に出会ったらココを教えてあげて下さい」と言われ、ペットボトルのお茶も持たせて頂く。
携帯から見れるHPもあるらしいので、松山で情報に困ったら愛の接待所にGoですな(´∀`)
だいぶん愛の接待所で時間を潰してしまったが、実りある一時間半だったので良しとしよう。
お次のミッションはこちら!
お次の目的地は「道後温泉」
ただし「道後温泉」で入浴してしまうと本日中の松山市脱出は不可能になるので、外観だけチラ見して終わり、10km程先の「五十二番札所」に向かいます。
しかしこの道程、全部で5ルートもあり、さらには道の入り乱れる都会の真っ只中という事で迷子になりまくりのワタクシ・・・(;´Д`)
途中、「歩きさんですか?」とチャリのおばさんに呼び止められ、バナナ、ミカン、靴下、Tシャツ、お茶などが入った袋をお接待して頂くm(_ _)m
迷うのも遍路の仕事・・・。
当初予定していたルートとは別ルートにて、ようやく「五十二番札所 太山寺」に到着する事が出来ました。
突如、トラブル発生!
肝心の参拝をしようと準備をしていると、買ったばかりの納め札入れが無い事に気づき、大ショック!!(>_<)
多分「愛の接待所」だ~。
まずは取り急ぎ「五十二番札所」を納め札無しで参拝・納経を済ませる。
そして「愛の接待所」さんから頂いてきた地図に記載の番号に連絡してみると、案の定、テーブルの上に置き忘れてきてしまったようです。
ご主人から、次のお寺にバイクで届けてくれるという有難すぎるお申し出を受け、どうにか一安心。
うっかり癖再発、重々に注意せねば~(;´∩`)
そんなこんなで「五十三番札所」に急ぎます。すでに16時を回っているが、距離的には2.5kmと近いので余裕ざんす。
間もなく「五十三番札所 円明寺」に到着。
無事に「愛の接待所」のご主人とも合流できました。
納め札入れを届けてくれた上、さらにもう一本お茶を差し入れして下さったご主人・・・。本当にお世話になりました。感謝!m(_ _)m
参拝・納経が終了し、さて今日の仕事も終わった~!と一服していると、車できたお爺さん遍路に「何処から来た?」と話しかけられました。
「北海道」と答えると「今日は何処に泊まる?」と聞いてきます。
「その辺に野宿です」と答えると、
「なら、家に泊まれ。一緒にきた友人の婆さんも、今日はうちに泊まるから」と突然のお誘いです。
念の為、「家はどの辺ですか?」と聞いてみると、「この近く」との返事。
- 明日は五十三番札所まで送りかえしてくれる。
- お年寄りなので特に危険はない?
- かなり有無を言わせぬ誘い
しばし、迷いましたが、結局泊めて頂く事になりました。
荷物を車に載せ出発。
ところが、10分立っても20分立っても到着する気配なし・・・。
念の為、お寺でいうと何番の近くか聞いてみると「六十番札所 横峰寺」の方との事。
うわー失敗!!(>_<)
ワタクシ大ピーンチ!降ろしてらおうにも、歩いて戻るには既に遠く、引き返してもらおうにも申し訳なさすぎて無理。
もしやの事を考えて、「明日は本当に、元の場所に降ろしてくれるのか?」と聞いてみると、かなりな生返事の答えです。
とりあえず、なるようなれ。
お爺さん、お婆さんの話に調子を合わせながら一時間半程走り、ようやくお爺さんの家に到着。
風呂にも入れてくれ、食事とビールも出してもらったが、何だか雲行きが怪しく、明日は「五十四番札所」から打ち始めるから、途中の駅で降りて・・・なんて話に進んでいます。
はー!?冗談じゃないっすよ。
そもそも「五十三番札所」まで送るという話がなかったら、宿接待は受けないのが道理っすから。
とりあえず、心中の想いをぶつけ睡眠。
まあ、どうなるかわからんが、最悪電車利用もやむを得ないだろう( -_-)
突如、西条市に連れ去られたワタクシ・・・。
距離にして60km。
遍路道経由だと6日分の行程を一気にワープしたわけでw
図にするとこちら↓↓↓
果たして、明日はどうなるのか!?再見!
歩行距離 19.89キロ
歩数 38264歩
お接待された物 400円、バナナ、ミカン、お茶×3、Tシャツ、靴下、整体、宿と食事
2018追記
愛の接待所について
2012年の歩き遍路で通りかかった際には、空き店舗と化していたので、既に撤退されたと思われます。
参加してま~す。現在のワタクシの順位はコチラ。一日一回、両方、ポチッとして頂けると多々感謝!^^↓↓↓