西岡善根宿にて起床!

いかん、あまりの寝心地の良さに寝坊をしてしまった!

昨夜は、電気も無い真っ暗な部屋&戸板一枚向こうは墓場という状況の中!

部屋で目覚めた時に、誰かが隅にうずくまっていたり、亡者のご一行様の通り道になってたりしたら怖ぇーよ(>_<)

・・・な〜んて思っていましたが、考えてみれば今はお四国巡りの真っ最中。

同行二人。お大師さんとお四国パワーが守ってくれる事間違いなしだわさ!( ̄▽ ̄)

車中泊もそうですが、内側から鍵がかかるってのは、とても安心できるものです。

さらに、テント撤収の手間も省けるので、善根宿はホントありがたや~ヽ(´▽`)/



二十九番札所に到着!

身支度を整え、7時半過ぎ出発。

急ぎ歩いて時間のロスは取り戻せるか!?

まずは「二十九番札所 国分寺」に到着→参拝・納経終了。

萱ぶきで趣のある雰囲気の良いお寺。

指定文化財か何かになっているそうです。

第29番札所 摩尼山 宝蔵院 国分寺

2008/04/28 08:51 第二十九番札所 摩尼山 宝蔵院 国分寺

次の三十番札所までは6.9kmなり。


三十番札所に到着!

国分寺を出てからは、昔ながらのの遍路道を通るわけですが、矢印を見失いしばしの迷子・・・。

地元民に道を尋ねても、今一つはっきりせず・・・。

迷いつつも、ようやく遍路道に戻「三十番札所 善楽寺」へ到着。

参拝・納経終了。

お次は6.6km離れた、三十一番札所!


三十一番札所に到着!

三十一番までの道中も軽く迷ってしまい、時間のロスは増えるばかりです。

今日はなんだか、迷子ばかりで遠回りする日だわ〜( ̄▽ ̄;)

15時半「三十一番札所 竹林寺」に到着→参拝終了〜。

三十二番番札所までは、5.7km〜。

普通は、1時間半くらいで三十二番に着くそうですが、納経所のおばあちゃんは、もっと時間がかかると仰います。

「とりあえず行けるとこまで行ってみます!」という事で三十一番を後にしました。



三十二番札所へ!

歩きながらも今後の計画を練る・・・。

17時までに間に合わない場合→近くの石土池のまわりで野宿コース。

17時に間に合う場合→三十二番から進んだ先にある善根宿にお世話になりましょうという感じ。

道中、道を聞いたおばちゃん達にヨモギ餅を2つお接待して頂いたり。

車のオジサンが遍路道以外の道の説明をし始めたり。

様々なトラップもあり、もう間に合わない運命ね・・・(´;ω;`)

・・・と諦め始めてみたりもしましたが!

休憩も取らず、十八番以来の火事場の馬鹿力的早足で、三十二番の麓にたどり着いたのが、ジャスト16時55分。

納経所が閉まる5分前です。

しかし、寺は山の上。

納経所に電話してみると、登るまで待ってくれると有難いお言葉で、そりゃもう必死こいて、山道を登りましたとも!!


三十二番札所到着!

ぜーぜー言いながら「三十二番札所 禅師峰寺」に到着。

納経所のおばちゃんに「今夜は何処に泊まるの?」と聞かれ、「今から善根宿に連絡してみるつもり」と伝えると、「もしダメだったら寺のガレージに寝てき」と有難いお言葉も頂けました。

結局、その場で確認の電話をしてみると、無事に善根宿に泊めて頂く事となり、寝場所問題は一件落着。

悠々と参拝を終わらせ、今度は急ぐこと無く、宿に向かいます。(通常は参拝してから納経です)


今夜の寝場所に到着!

三十二番札所を出発して間もなく「善根宿 豊心亭」に到着。

今まで泊まらせてもらった善根宿は、小屋だったり、母屋とは別の建物でしたが、こちらの豊心亭さんは普通に綺麗な一軒家。

通してもらった部屋も、ペンションかと見紛うばかりのツインのベッドルームです。

さらに、風呂にも入れてくださり、夕食まで用意して頂いて、ワタクシ超感動゜+。(*′∇`)。+゜

豊心亭のご主人は、自分では八十八ヶ所を廻れないが、歩き遍路を遇したい、どうしても善根宿がやりたいという信念で、四国外から移住された方。

多少なりともお金を取っても良いのでは・・・?と聞いてみましたが、それはご主人の信義に反するらしく。

豊かな心を持った、豊心亭のご主人の温かいおもてなしに、今夜はぐっすり眠る事ができそうデス(*^□^*)


旅終了の危機!?

就寝間際。突如、親からのTEL。

なんと、ドナー登録していた骨髄バンクから“適合者が見つかりました”という書類が届いたとの事。

要は、白血病などの血液疾患で造血幹細胞移植(骨髄移植など)が必要な患者さんとHLA型が適合する候補者に選ばれましたよ〜というお知らせです。

もちろん断った場合は、他の候補者に連絡がいくのでお断り可能との事ですが、なんといっても人の命に関わる事。

私の方に先に連絡が来たという事は、それだけHLA型が類似していて拒否反応も起こりにくいという事だろう。

旅立つ前、もしくは帰ってからなら喜んで提供するのに、よりによって今ですか〜!?という感じです(;´∩`)

見ず知らずの人間を遇する風習の地、四国にて、見ず知らずの人に骨髄を提供してあげてくださいという連絡

ワタクシ自身が豊かな心を持てるかどうか!?

修業の道場 土佐の国」にて、何かが試されている気がします。

四国を一周したい想いと、ワタクシなんかの骨髄で人一人の命が助かるかもしれないという気持ち・・・。

返事の期限は5月8日。

このまま帰郷すべきか否か・・・思い悩む日々になりそうな予感です。


歩行距離 24.47キロ

歩数 47069歩

お接待された物 ヨモギ餅2個、豊心亭にて宿と夕食


2018追記

豊心亭さんについて

6年ほど前に聞いた話では、身体を壊されたらしく、もう何年も活動はされてらっしゃらないので、地図に明記はしてません。

三十二番札所の近隣ですが、ルートも山の麓で終わらせておきました。

ご了承下さいませm(_ _)m


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第29番札所 摩尼山 宝蔵院 国分寺