西条市にて起床!
朝4時、ご飯が出来たというお爺さんの声で起こされる。
お爺さん的には、7時には「五十四番札所」に着いていたいので、5時に出発→出来るだけ「五十三番札所」に近づいて、ワタクシを降ろそうという算段らしく。
まあ、それも仕方あるまいと腹をくくります。
今度から宿接待を受ける際は、住んでいる都市を聞いて、慎重に判断せねば・・・(-_-;)
布団の上げ下ろしなど力仕事を手伝い、身支度を整え、朝ご飯を頂く。
こちらの準備は万端だが、お年寄り二人は、どうしても行動が遅い。
お婆さんが洗顔石鹸をお接待してくれ、その他、青汁やこの先使う事はないだろうと思われる大量のビニール袋なども渡される。
お断りするのは申し訳ないので、とりあえず受け取るが、持ち続ける保証は出来ません(;´∩`)
お二人に納め札を受け取ってもらい、30分遅れでようやく出発。
出発!
走る事30分・・・。
そろそろ降ろされる頃だろうと心の準備を始めるが、車は停まらず。
結局、約束通り「五十三番札所」まで送り届けて貰え、電車に乗る事態は避ける事が出来ました。
昨夜からお爺さんに対して疑心暗鬼、宿接待はもうこりごり・・・なんて思っていましたが!
なんとか『ありがとうの心』を取り戻す事ができたようです。
ありがとうございます(・∀・)ノ
五十三番札所から再度出発!
「五十四番札所」までは、34.4km。
本日は、今治市の旧大西町にある「星の浦海浜公園」を目指します。
最近はホント、先の予定が立たず、今日と次の日までの事を決めるだけで精一杯。
「愛の接待所」のご主人に、「あなたは今を生きていますね」と言われたが、そこんとこ、どうなんでしょ??
しかし、頑張ってるな~自分ってのを素直に思えるというのは良い事だと思われ(・∀・)
(愛の接待所についてはこちら↓↓)
r347→r179へ!
r347平田北条線→r179湯山北条線をテクテクと。
「鎌大師」を過ぎ、浅海に向かう登り坂の手前で休憩をとっていると、一台の車が停まりました。
下りてきたおばちゃんから、ジュース代にしてと500円のお接待を受け、納め札を受け取って頂きますm(_ _)m
おばちゃんも何回か車でお四国を廻られているそうで「別格二十ヶ所を含めた百八ヶ所」を廻る事を強く薦められました。
やはり、ワタクシ、もう一度四国の地を踏む事になりそうな予感・・・。
しかし、八十八ヶ所でこれだけ日数がかかるなら、次は仕事をやめてこなけりゃいかんわな~(;^_^A
R196を東へ!
R196今治街道をテクテクと。
今治市に入り、鬼瓦の町・菊間町に到着。
あちらこちらに自慢の鬼瓦が飾られています。
菊間町のバス停にて休憩していると、本日の第一歩き遍路のオジサンさんと遭遇しました。
向こうで貰ったからと、飴、煎餅をお裾分けして頂くm(_ _)m
ちなみに、このオジサンも野宿遍路。
今夜の寝場所を迷っておられたので、ちょっと先に通夜堂がある旨、その先にも東屋がある公園がある旨をお伝えします。
青木地蔵到着!
オジサンを見送ってワタクシも歩き始め、数百m歩いた所で「青木地蔵」を発見。
先程のオジサンにもお伝えした通夜堂がこちらデス。
ワタクシも、寝場所候補地として是非とも視察が必要と立ち寄ってみると、ちょうど、先程のオジサンも休憩中。
お接待で置いてあったミカンを食べながら、二人四方山話。
オジサンは長野の方で、白衣や杖などお遍路スタイルには一切興味はなし。
納経も特にはせず、遍路道を歩くのだけが目的で、四国を巡り始めたのだそうです。
「30才と27才の息子が未だアルバイトでねぇ・・・」と嘆かれていましたが、現代の社会事情としてそれほど珍しい事でもありませんから!w
ましてここはお四国!托鉢だけで生計を立てられている方もいらっしゃるのに、仕事があるだけ良いじゃありませんか!( ̄▽ ̄)
青木地蔵のプチ情報!?
そんなわけで「青木地蔵の通夜堂」ですが、中は畳敷き・電気有りで、布団も用意されている申し分のない通夜堂でゴザイマス。
ただし、後日聞いたデメリットは、数年前、建物の目の前の木で首吊りがあった為、見える人には見えるらしいという事でしょうか(´∀`)
こちらの通夜堂の環境の良さに、一瞬心が揺らぎましたが、今日は「星の浦海浜公園」まで歩くと決めています。
長野のオジサンも、出来れば今治市内まで歩く予定との事で、旅は道連れと共に出発デス。
途中すれ違ったトラックに、クラクションを鳴らされ、運ちゃんに手を振られる。
( ゚Д゚)ポカーン・・・特に心当たりなし。
戻ってくる気配もないので先を急ぎます。
今夜の寝場所到着~!
「青木地蔵」から6km程歩いて、今夜の野営予定地「星の浦海浜公園」に到着。
長野のオジサンも今日はここで歩き納めな感じです。
東屋で一服していると、向こうから「久しぶりやな~!」と茶髪のオジサンが登場。
ワタクシ、( ゚Д゚)ポカーン
「ほら大洲でおうたやろ!」とオジサン。
思い出しました~!!(・∀・)
大洲市にて最凶最悪に怖いR56の鳥坂隧道を抜け、暗闇をトボトボ歩いてた際に、栄養ドリンクを差し入れしてくれたトラックの運ちゃんではないですか~(*^□^*)(四国歩き遍路39日目参照)
これで先程のトラックの謎は解けました。
まさかこんな所で再会するとは、さすがお四国!
しかし、わざわざ戻ってきてもらいスミマセン。。。(;´д`)
トラックのオジサンは神戸の方で、今回も栄養ドリンクをお接待して頂き、今度はしっかり納め札をお渡ししますm(_ _)m
長野のオジサン、神戸のオジサンと3人で話していると、「あっちの方がテント張りやすいし、トイレも近いから便利ですよ~」と今度は小太りなオジサンが現れました。
神戸のオジサンは、これから宇和島市の旧三間町に向かうというので長野のオジサンと一緒にお見送り。
去り際、さらにバナナと栄養ドリンクを頂く。ありがとうございますm(_ _)m
賑やかなる夕べ
そんなわけで、今夜の寝床を作る為に小太りオジサン達の所に移動し、テント設営です。
トイレ側の広めの東屋へ行くと、先客は、既に高いびきをかいて寝袋で寝ているチャリ遍路のお爺さんと、原チャで廻っているという小太りオジサン、二人とも托鉢遍路との事。
小太りオジサンの話によると、チャリ遍路のお爺さんはこの先にある四国中央市の土居で1泊2000円程の善根宿を営みながら、自分も時折遍路に出ているそう。
小太りオジサンも色々と訳ありの方のようで、確実に自分の物ではないであろう錦札・話の流れで出てきた千枚通しをお接待して頂きつつ。
托鉢遍路から見る、お四国事情あれこれなんぞも聞かせて頂いたりしながら、久々に賑やかな夕べを過ごします。
途中、お爺さんが激しい咳き込みで目を覚まされたので、持ち歩いていた咳止めをお接待させて頂く。
酒なんぞ飲みながら、22時頃就寝。
歩行距離 25.17km
歩数 48421歩
お接待された物 青汁、洗顔石鹸、ビニール袋、煎餅、飴、石手寺名物焼きもち、500円、バナナ、栄養ドリンク×2、千枚通し
2018追記
千枚通しとは何ぞや??
小太りオジサンから頂いた千枚通し→南無大師遍照金剛と書いてある紙切れ。
水に溶かして飲むとあらゆる病が治ると豪語していましたが、改めて調べてみました^^
千枚通しとは、真言宗の開祖、お大師さんが護符を加持し、水に浮かべて加持水(霊水)として病人に飲ませ、病気平癒を成就させたという数々の伝説から始まったそうです。
四国八十八ヶ所霊場や真言宗の寺院を中心に現在まで多くの霊験を現し、今に伝わる護符の一つとの事。
完全に薬事法違反ですw
とりあえず、ウチの仏壇の引き出しに未だ入っていると思われるので・・・。
医者にも見放されるような病にかかったら、有り難く頂いてみようかと思います。(信じるものは救われる)
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