井上さん宅にて起床!
手作りのジャムなど、心尽くしの品が揃う朝の食卓。
井上さん宅の食卓にでる野菜は全て自家栽培で完全無農薬。
形は悪いが、味はいい。これって何て贅沢な事だろう。
そして、「これなら歩きながらでも食べれるでしょう」と大きなおにぎりも持たせて頂きました。
これで今日も1日歩けます。
納め札と電話番号をお渡しし、井上さんと一緒にシャンテーにも再度ご挨拶した後に出発。
何からなにまで感謝の一念。お世話になりましたm(_ _)m
出発!
本日もR321をテクテクと。
雨も上がり、足取り軽く進みます。
今日は三十九番札所にたどり着き、骨髄バンクからの書類を受け取らなければならない日。
しばらく歩いて「道の駅 ふれあいパーク大月の遍路小屋」に到着。
昨夜の宿泊を予定していた場所ですが、雨を凌ぎながらテントを張れそうな雰囲気でもなく。
昨日は拾ってもらって、本当に良かったと改めて実感です。
大月町を抜けて、宿毛市へ!
着々と歩みを進めていると、道沿いにあるバイク屋のオジサンに「おーい!君は、男か?女か?」と呼びとめられました。
つーか、見たまんま女なんですけど~!?(;´∩`)
オジサンは荷物を見て性別を判断する人だそうで。
でかい荷物を背負ってスタスタ歩いていく私を見て、どっちかな??と思ったそうです。
そういえば、最近は晴れてさえなければ、休憩無しで、歩けるようになってきたような~。
北国の人間ですから、日差しが出た途端に弱りますが、四国入りした頃のちょっと歩いただけでヒーヒーのワタクシとはエライ違いです。
ちょっと寄っていけと誘われたので、お言葉に甘え、休憩がてらお店に寄らせて頂きます。
お茶をお接待して頂き、しばしの四方山話です。
このオジサン=バイク屋のご主人は、根っからのバイク好きのようでツーリングにもちょくちょく出かけられているとの事。
九州にはよくツーリングに行っているものの、仕事の関係上、永く旅に出る事は出来ず、いつか北海道を走ってみたいと常々思っているそうです。
やりたい時がやり時、行きたい時が行き時なのですから、是非夢を叶えて頂きたいと思います(o^o^o)
道の駅すくもに到着!
「道の駅すくも サニーサイドパーク」に到着。
足摺岬の三十八番札所番札所から、約63km程歩いた計算です。
この道の駅の敷地内にも遍路小屋があるのですが、これがまた何とも素敵な外観です。
高床式の建物で2Fが6畳くらいの板敷きの部屋になっており、文化財にも指定されている、宿毛市山奈町芳奈「浜田の泊屋」を再現したものとの事。
テントも余裕で張れるし、簾が下がった窓辺からは宿毛湾を一望でき、こんな所で一泊できたら素敵゜+。(*′∇`)。+゜ってな感じです。
道の駅すくもを出発!
再び歩き始め、昼食の時間。
途中で見つけた中華料理屋にて麻婆豆腐定食大盛を食す。
お店の方から、三十九番札所→四十番札所に向かう途中の橋の脇に公衆トイレと独立の水場があり、野営するに良さげな所という情報を教えて頂く。
これで、今夜の野営場所の目星が立ちました。感謝!^^
三十九番札所到着!
夕方近くに、ようやく「三十九番札所 延光寺」に到着。
参拝を済ませ、納経所にて納経と書類の受け取りも済ませます。
ん?納経してくれる人はよい。
しかし、後ろで偉そうにしている作務衣のハゲ。
どうも言動と態度が気にくわん。
他の方が納経しているのを横目に見ながら、面倒臭そうに頬杖をついてるとこも、気にいらない。
納経代を納めてる以上、ワタクシ達は一応お客様なのですけど??
ものは試しと、「今夜、何処かテントが張れそうなとこはないですか?」と下手に出て、ハゲに聞いてみると。
野良犬でも見る目付きで「その辺にバス停があるから」と来たもんだ。
バス停にテントは張れねーよ!
つーか、てめえの寺に通夜堂がある事は知ってんだよ!(# ゚Д゚) ムッキー(ワタクシ、心の声)
胡散臭い兄さんに、「通夜堂はあるけど、納経しなかったら電気代がかかるやら何やら、ミソクソに言われた」という話を聞いていたので予想はしていたが・・・。
その後、寺を出る前にトイレにでも寄ろうかとすると、犬の散歩に出てきたハゲと出くわす。
「使い終わったら電気は消してよね」と、利用する前からさっそく嫌味を言われます。
コヤツに敬語を使う云われはないので、「ハイハイ、了解っすー」と適当に答えておいたが。
電気を消すのもお前の仕事じゃ!!(゚Д゚)≡゚д゚)、カーッペッ
気を取り直し、出発!
次の四十番札所までは25.8kmです。
陽も暮れ始めてきたので、とりあえず6km程離れた寝床候補地に向かわねばと先を急ぎます。
途中、道を聞いたお婆さんが「豆ご飯を炊いたから少し持っていきなさい」と声をかけてくれました。
待っていると、推定、茶碗大盛3杯分だろうと思われる、ビニール袋に入れた豆ご飯と差し出された1000円札。
「私はその日一番最初に会ったお遍路さんに接待しているの」と仰られたが。
どうみてもお婆さんは年金暮らしで、独りで慎ましく暮らされている雰囲気。
勿体なくて受け取るのを躊躇するが、断ってしまうと接待をした側の功徳を台無しにしてしまうので、決してお接待を断ってはいけないのが遍路のしきたり。
有り難くお受けし、納め札を受け取って頂くm(_ _)m
こんな精一杯の優しさを受け取ると、さっきまで、つまらない事で腹を立てていた自分がとても恥ずかしく思えます。
修行の道場の最後にて、まだまだ修行が足りんと教えてもらった感じ。
明日から愛媛県、菩提の道場に入る予定ですが。
ワタクシは旅が終わるまでに何か成長できるのだろうか?
橋の近くのトイレ付き休憩所にてテント設営→ビールを飲んで就寝。
歩行距離 26.12キロ
歩数 50245歩
お接待された物 朝食、おにぎり2個、豆ご飯、1000円
参加してま~す。現在のワタクシの順位はコチラ。一日一回、両方、ポチッとして頂けると多々感謝!^^↓↓↓