朝4時過ぎ起床。

チャリ遍路のお爺さんに、土居を通った際は寄るように言われるが、何しろ2000円だからな~。

雨なら考えるけど・・・と曖昧な笑顔で誤魔化していると、「金がなければ寄付って事で、箱に気持ち分入れればいい」と仰って頂く。

まあ、タイミングとご縁があれば寄らせて頂きます(・∀・)ノ

皆様を見送ってワタクシもそろそろ出立デス。


まずは54番札所を目指します。

途中でくたばっていると、宿遍路らしきオジサンに抜かされ、さらに、荷物満載の野宿遍路のオジサンにも「もう少しだぞ!」と激励されつつ抜かされる。

だって暑いんですもの~(;´∩`)


第54番札所延命寺到着。

参拝・納経を済ませ、東屋で休憩しつつ、先程のオジサン方と会話。

宿遍路のオジサンは、「僕はね、自分で言うのもなんだけどお金持ちなんだよ!」と初っぱなから仰るので、心の中で金持ち遍路と命名

金持ち遍路のオジサンは1日の移動距離は15~20km程で、荷物少なめの宿遍路としては、かなりゆっくりなペースです。

絵を書くのが好きで、あちこち寄り道しては、筆をとっているとの事。

宿は1ヶ月分全ての予約を入れていて、泊まった宿の設備、食事等、自分なりの採点をつけているらしい。

さっきお接待されたんだけど・・・と、どら焼をお裾分けして頂くm(_ _)m


荷物満載のオジサンは初っぱなから、「俺?乞食遍路」との自己紹介。

「今夜は仙遊寺か?あそこは風呂も入れてくれるしな~」と実に頼もしいです。

「讃岐に入ったら、悪いガキも増えてくるから気をつけろよ」との注意も頂くm(_ _)m

次の55番札所までは、3.4kmです。



霊園を抜けて、今治市街地をテクテクと。

55番札所南光坊、参拝・納経終了。56番札所までは3km。

56番札所へ向かう途中、スクーターに乗った若いお姉ちゃんから、お菓子のお接待を受け、納め札を貰って頂くm(_ _)m

56番札所泰山寺を打ち終わり、次の57番札所までは3.1km。

松山市内並みのお寺ラッシュです(;´д`)

56~57番札所間以降、コンビニなどはないと聞いたので、R317沿いのコンビニに寄り、食料調達&遍路道沿いの食堂にて昼食。

食堂のおばちゃんからアイスコーヒーをお接待して頂いたので納め札を受け取って頂くm(_ _)m


57番札所栄福寺を打ち終わり、いよいよ本日最後のお寺、58番札所へ向かいます。

距離的には2.4kmとたいした事ないが、それでいて標高が255m、標高差がここから205mという事は、心して向かわねばなるまい・・・( -_-)

案の定、結構な坂道でかなり汗だくになりながらの歩み。

1日の終わりに山登りは勘弁してくれ~い!(;´∩`)

57番~58番札所に向かう途中の犬塚池。

2008/05/22 16:12 57番~58番札所に向かう途中の犬塚池。詳細は2018追記で。


17時ギリギリに58番札所仙遊寺到着。

このお寺は温泉付きの宿坊があり、通夜堂もあるそうです。

会う人会う人に、あそこはいいよ~と言われ続けていたので、今日はこちらの通夜堂にてお通夜させて頂くつもりデス。

納経所の女性に通夜堂宿泊の許可も頂き、今夜の宿決定~!!\(^o^)/

こちらの通夜堂、電気も有り、充電もオッケー。

宿坊に泊まっている方々が入り終わった後に、風呂にも入らせて頂け、洗濯機も使わせて貰える、旅の遍路にとって大変有難いお寺でゴザイマスm(_ _)m


風呂も洗濯も終わり、後は寝るだけ・・・と寛いでいると、オジサン遍路が到着しました。

(ちなみに、仙遊寺さんの通夜堂は、部屋が二つに分かれている為、男女同宿でも問題無し。)

このオジサンは、今回でお四国8周目というチャリ遍路。

「お遍路の事なら何でも聞いて下さい」と仰るのでしばし話を伺うが、

「奈良県内で、私程、遍路修業に励んでいる者は聞いた事がない・・・(うっとり)」なんて、自画自賛話に及ぶ頃から面倒臭くなってきたので、

「じゃ!寝ます!!(・∀・)ノ」と速攻で撤収させて頂きました。


明日は5時半から本堂で朝のお務めに強制参加デス。

初めてなのでドキドキですわ~(*^□^*)


歩行距離 18.15キロ

歩数 34991歩

お接待された物 どら焼、お菓子、アイスコーヒー


2018追記

犬塚池の伝説

57番~58番札所に向かう途中にあった、犬塚池(文中写真)の由来を参考までに^^

昔、58番札所の仙遊寺と57番札所の栄福寺は一人の住職が兼務し、一匹の黒い犬に二つの寺の使いをさせていたそうです。

犬は、山の上の仙遊寺で鐘が鳴れば山を駆け登り、山の麓の栄福寺の鐘が鳴れば山を駆け下りる毎日。

ところがある時、仙遊寺と栄福寺の鐘が同時に鳴り、どっちに向かえばよいのかと迷う犬は、右往左往。

挙句の果てに、途中にある池で溺れ死んでしまいましたとさ。

悲しんだ村人は、池の湖畔に犬塚を作り、池を犬塚池と呼ぶようになったとの事です。


・・・良くいえば、あっぱれな忠義心。悪くいえば、要領悪すぎ??(;´Д`)

以下、あくまでワタクシの所感ですが。

お四国は、野犬が多かったり、先達犬とも呼ばれる案内犬があちこちにいたり、犬神憑きなど犬神信仰の本場と言われていたりなど。

なんとなく、犬とは深い繋がりがある土地なのかな~と勝手に思っておりますが、どうなんでしょ!?

ちなみに、忠義心という言葉はワタクシの辞書にはありません( ̄▽ ̄)w

まあ、参考までに。


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57番~58番札所に向かう途中の犬塚池。